『第9地区』

 昨日だったか今日だったか。
 ラジオを聞いていたら、マンハッタンだかの都会に生息するアリには在来種、外来種併せて数種類の種が存在するという。
 そして、それらのアリは他の種のアリを駆逐もせず交じり合う事もなく、規律があるかのごとく“共存している”と伝えていた。
 “共存”。それを果たして“共存”というのだろうか。

1.きょう‐そん【共存】
[名](スル)《「きょうぞん」とも》二つ以上のものが同時に生存・存在すること。「動物と人間とが―する」

だそうだ。yahoo!辞書より引用。

 隣り合っていれど交差することなく生活しているならばそれは共存といわないんじゃないか。

 さて。
 映画を見ました。

 『第9地区』

 公開した時は軽く話題になり、良作であると評価が高かったと記憶しています。

 今回、実際DVD借りてきて見ましたが。良い作品でした。
 映像が、ドキュメンタリー風な感じと、物語的な感じと入り混じり臨場感を煽りました。
 生っぽい。
 物語の舞台が南アフリカ。
 そして題材は異文化交流。
 アパルトヘイトを容易に連想しやすい仕組みですね。関係者は特典映像のインタビューの中でこれは娯楽映画であると主張していましたが、作品解説する言葉の端端に舞台である南アフリカを積極的に盛り込んでいったことをにじませます。それが言わずとも人種差別問題を思い出させます。
 一番驚いたのは劇中で出てくる保管庫だか実験室だかはアパルトヘイト時代に使用された核ミサイルの保管庫だったとか。現在はもぬけの殻かと思いきや・・・特典映像の中にはチラッとミサイルのようなものが映ります。作り物ではないということでした。
 また、エイリアンたちが住むとされるスラムは実際にそういった地域で撮影し、実際にそこにあるものを利用して道具立てを整えたそうだ。
 そんなこともあってか非常に生々しい映像となっています。
 
 物語はエイリアンvs地球人。
 しかし、エイリアンはギーガーがデザインしてリドリー・スコットが監督した恐ろしい攻撃性の高いエイリアンとは違い難民として描かれています。彼らは第9地区と呼ばれる地域に住まわされその一帯はスラムと化しています。
 この物語ではエイリアンは人を襲うものとして出なく迫害されるものとして描かれます。
 また見所は対エイリアンの公的機関の最高責任者の行く末です。
 これは見ていてゾッとしてます。人の残酷さが見えます。

 しかし、面白いです。『第9地区』。見てない人は一見の価値アリです。
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by skullscafe | 2010-10-28 00:25 | 映画


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