『チャーリーとチョコレート工場』(※ネタバレあり)

 ティム・バートン!あんた最高だ!
 これは面白かった。
 
 ジョニー・デップは、髪型が若い頃のフレディー・マーキュリーみたいだし、チョコレート工場の作りもスゴイ。チョコレート工場に流れるチョコレートってアレ本物使ってるって?そしてウンパ・ルンパ最高。夢に出てくる。アレ、ディ○ニーランドに作ってくんないかな。絶対行く。たとえ一人でも行く。
 痛快なのは、小生意気な子供達が自らオシオキされて行く道を選んでいく“くだり”。ウィリーの罠にはまって行った後は、ウンパ・ルンパのおろかな子供達に捧げる歌と踊りが待っている。これも良かった。人によっては嫌いな人もいるかもしれない。最初のオーガスタスがパイプに詰まった後に走って出てくるウンパ・ルンパ、もうタマランかった。嗚呼、もうそれ以上走って来ないで!笑い死にしてしまう・・・事は無かったけど・・・可笑しすぎ。
 それ以外にも工場に招待され、機械仕掛けの人形が子供とその親御さんにウェルカムなパフォーマンスを繰り広げ、花火で人形がグロテスクに解けていくところなど、ティム・バートンらしい。なんでも、某・大型遊園地のイッツ・ア・ス○ールワールドのアトラクションの人形のパフォーマンスが大ッ嫌いらしい。アレを燃やしたらどんなに痛快かと考えていたらしい。しかし、あのシーン、燃えてただれて行く人形の眼球がボロッと落ちる辺り、本当に気持ち悪い。 

 そして、ティム・バートンらしく、マイク・ティービーがテレビの中に入ってしまった時は『ザ・フライ』への、そのちょっと前のチョコレートが地上に突き刺さっているところでは『2001年宇宙の旅』へのオマージュが。モノリスよろしくチョコレートがそそり立ち、そのバックでアノ変なコーラス(?)がちゃんと流れる。
  

 最近のティム・バートンは、ある意味、スピルバーグ化している。言うまでも無いがテーマが『家族愛』になっている。
 『家族愛』の部分は、もしかしたら割りとありがちね、なんて判断してしまうが、僕としてはちょっとウルッときてしまった。(涙腺弱すぎですか?)
 そして、この『家族愛』の部分が物語に厚みを持たせている。恐らく、前述したチョコレート工場内での“悪い子はイケマセンよ”的な部分だけではこれだけ面白い映画としての印象は残らなかったのではないだろうか。それだけでも確かに痛快であるが、深みとしての部分を『家族愛』=ウィリー・ウォンカ+チャーリーのパートで作り出しているからこそ、この映画は面白いのだ。
 チャーリーは、家族思いの子供で、両親、祖父母を非常に思いやる。その思いやりは、ラストウィリーを動揺させる程だった。これは、“子供からの視点での家族愛”。
 そしてウィリーの、歯科医である父親への反発。別離。
 しかし、父親はウィリ-の活躍が書かれた新聞の記事を切り抜き大事に額縁に入れて壁に飾っている。言葉で語らず、映像で見せるところがまた良い。こちらは“親から見た家族愛”だ。
 一方通行ではなく、両方向からの家族愛を上手く描いているところにも脱帽。

 役者面について。
 この映画の主役はチャーリーという少年だが、ジョニー・デップ演じるウィニー・ウィンカ無しには成立しない。本当にこういう役をやらせるとジョニー・デップは最高だな。『ラスベガスをやっつけろ』ほど露骨にクレイジーでは無いけれど、トラウマを負った大人になり切れない奇人(と言っても良いよね?)を上手く、いや、面白く演じている。
 後は、ウンパ・ルンパ、そして、リスたちも可愛らし過ぎて画面にリスたちが登場したときは感嘆のため息が場内に漏れたよ。
 
 ティム・バートンの傑作として語り継がれる事だろう。ご馳走様。
[PR]
by skullscafe | 2005-09-19 21:11 | 映画


<< H2O @ CAFE 稲刈りの季節だっぺな >>