『恋は五・七・五!』

 夜の駅を降り立つと微かに金木犀の香り。
 夜の金木犀の香りほど人を切なくさせるものは無い。
 嗚呼。貴女は今何処にいますか?何故、私の傍らに居てくれないのだ・・・。
 
 そんなわけで、地元のTSUTAYAで映画を借りる。やはり、この切ない気持ちにジャストフィットするのは恋愛映画に他ならない。邦画コーナーを眺めていると、それはあった。

『恋は五・七・五!』

 ぎゃぼ~!
 コバチョさんこと、小林きな子さんが出演している映画を発見!!・・・彼女は、知人の劇団『マリッヂ・ブルー』の作品には決して欠くことの出来ない女優である(客演なんだけどね)。・・・これは見なくてはなるまい。しかも、題名に“恋”の文字。これはいやが上にも借りねばなるまい!

<ストーリー>
高山治子はクラスになかなかなじめない、いやなじまない帰国子女。
ひょんなことから半ば強制的に俳句部へ。
同じように集まってきたのは外見重視のチアガールをクビになったマコ、万年野球部補欠のまま甲子園の夢破れた山岸、治子に憧れる不思議ウクレレ少女Pちゃんに寡黙な写真部員ツッチーこと土山。
てんでバラバラな五人は気弱な顧問教師のマスオちゃんとともに俳句甲子園を目指すことになるが、俳句に関しては山岸以外はズブの素人。
何やら恋の予感も手伝って前途多難な彼らの行方は!?

 と言うことで、この手の映画の王道として、やはり避けて通れないのが『大会』である。
 そして、落ちこぼれの生徒が様々な苦労挫折に負けず努力しその大会で優勝候補に勝つのだ。青春サクセスストーリー。『ベストキッド』然り。『シコふんじゃった』然り。『スウィングガールズ』『ウォーターボーイズ』(これはややズレるかもしれないが)・・・。そして、この作品もそのカテゴリーに属する。

 とにかく目を見張るのは、コバチョさんの活躍ぶりである。主役を喰っていると言っても過言ではないだろう。
 冒頭の野球の応援ではチアガールとしていきなり登場するし、その後もキーとなるシーンには必ず、コバチョさん在り。影の主役である。いや、むしろ主役。
 チアをクビになり、自分自身に絶望し自殺しようとするシーンから始まる、彼女の片思いの物語。この図式でもこの映画を見ていくことが出来る。いや、それどころか、すべての物語がある成長の過程を描いたものであるとするならば、明確に物語が成立しているのはコバチョさんの演じる、マコの物語のみ。
 全体の物語の流れ的に見ていくと、前半がややダルイのは否定できない。
 ある意味、説明的だからかもしれない。「コレコレこういう事で、俳句部が出来まして、これがあれで、俳句甲子園に出ることになりました」という感じがある。
 ただ、中盤から後半にかけての、夏休みの合宿から俳句甲子園の会場に入るまでの流れが良かった気がする。合宿のシーン、学校中が俳句の書かれた半紙で埋め尽くされるシーンは何故か印象に残る。「俳句はPOPだ」のセリフが分かる気がした。
 で、残念なのが、個々のキャラクターが完全には成立していない事だ。この映画で一番の肝はそこにあるはずなのであった。が、キャラクターの性格にバラつきが感じられる。これらにより磨きがかけられていたものが見れたら、更にこの映画は面白かったと思う。
 ジブリアニメの『耳をすませば』とか好きな人は多分好きな映画。(なんで!?と聴く無かれ。感覚的に思っただけなので)



 しかし、知っている人が映画に出ているというのは妙なものだなぁ。
 映画といえば、『逆境ナイン』には、猫☆魂の堺沢さんがでているのだったな。これも見なくては。
 ちなみに、『恋は五・七・五!』の中に出てきたウクレレ持っていた女の子、カワイイなぁと思ってみていた自分がいて、やはり自分はロリコンなのだなぁと実感してしまった。いやーまいったなコリャ。オジサン、ロリコンだったよ。人の道は外さぬよう生きていこう。



■今日のBGM■
Franz Ferdinand
『you couid have it so much better』

iPODのCMで使われていた曲も入っている。
一番最初に聞いたときは前作のほうが良いんじゃないかと思っていたが、
今ではもうヘビーローテーション。
リズムとかメロディとか一風変わっていて面白い。
女の子を躍らせる事を念頭において曲作ってるらしいけど・・・オジサンも踊っても良いかな?
ゆーらっき~らっき~!
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by skullscafe | 2005-10-05 01:04 | 映画


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