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『ラジフィル』

 会社を出て、「さて・・・」と迷う。
 映画を見に行くか、帰るか。

 『ラジフィル』という映画が吉祥寺のバウスシアターにてレイトショーでやっている。
 芝居関連で知り合った人たちが出ているので、ちょっと見てみたいと思っていたのだ。インディペンデントな映画だからか、時間は20:45スタートで、それ以外の時間は無い。当然、単館だから、その時間・その場所でしか見れない。そーゆーのも、僕のサブカル心をくすぐるのだが。

「さて・・・」
3度目の“さて”を経て
「行くか」
と決心する。結局、今日くらいしか行くときが無い。帰りは遅くなってしまうが、たまには道草も良かろう。

 映画は2つの話になっており、1つ目はひょんな事からひょんな事件に巻き込まれてしまう人々の群像を表現している。2つ目は、とあるバーの伝説のバーテンダーと、そこを訪れる客との心温まる物語。を、いすれもかなりコメディタッチで描いている。僕はどちらかと言えば、2つ目の話のほうが好きかもしれない。あそこまでテンションでやりきってくれると何と言うか、気持ちいい。
  今回見ていて思ったことがあり、それは脚本のことなのだが、これは芝居をやっている人が書いた脚本なのかなぁ、と言う事である。展開の仕方などがどうも芝居っぽかった。
 今までそんな事気にした事もなかったが、やはり、映画、芝居、それぞれには当然だけれども特色があり、話の展開の仕方にも芝居っぽいものと映画っぽいものがあるのだ。多分。カメラワークのせいもあるのかもしれない。
 1つ目の話の構成の仕方は結構勉強になった。僕があるところでやりたいと思っていた事と似ていたので。そうか、こうなるのか。

 ところで、劇場で偶然とある人に出くわし、ちょっとびっくりした。
 それはともかく、無茶苦茶気になったのが、その人が1000円の入場券を握り締めていた事だ。関係者なのに・・・。

 
by skullscafe | 2005-10-22 03:20 | 映画


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