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批評について

僕個人の話。
僕の批評はかなり卑怯であると実は思っている。
では、正当な批評とは何か。
例えば芝居を観にいって、あの脚本はどーだこのシーンはあーだ言うとする。小劇場の芝居なら実際作った演出や脚本家に直接言ったり出来る機会がある。思ったことを得意になって語る。語れば語るほど語っている本人はどんどん気持よくなっていく。しかし、聞いてる演出家や脚本家はこう思っているはずだ。

そんなに言うなら作ってみろよ

批評するからには批評されるものをこちらも用意しなければいけないんじゃないかと思う。
で、僕は今そういうものを持たずに批評している。
同じ土俵に立たずにものを言うのは卑怯だと思う。ボクシングで勝負している人に対してリングの外側からピストル撃ってる感じがする。顔をはらして口から血を流してヘロヘロになっている人に対して、こちらは傷を負うこともなく攻撃する。まともなことじゃない。
本当は批評するなら同じリングに立たなければならない。物語を批評するなら物語をこちらも用意して、同じリスクをこちらも背負ってモノを言うべきなんだ。
by skullscafe | 2005-12-23 10:12


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