『嫌われ松子の一生』(映画)

 『嫌われ松子の一生』見てきた。
 これは賛否両論あると思う。真っ二つになるんじゃないか。
 僕は良かったと思う。
 この映画はいわば、2つのパートで構成されていて、現代と松子の歴史である。
 後者の部分は映像がかなりぶっ飛んでいる。現代はわりと現実的に描かれている。この対比の仕方が見事。松子の歴史=過去は、想像の世界でもある。その人の過去はこんなだったんかなぁと、他人が想像する世界。恐らくその想像の主は松子の甥の瑛太。つまりは視点はあくまで現代にある、気がする。別の言い方をすれば、故人を思い出す残された人の視点。故人の思い出話。それがこの映画の視点。現代から過去へ。だから、過去の話は想像空想の世界なんではないだろうか。
 原作読んでる人はイメージがえらく違うと思ったんじゃないか。松子の悲しみは一体何処へ・・・。
 しかし、悲しみの表現は暗く沈鬱な方法でしか成し得ないわけではない。居酒屋で大勢の友達とワイワイ楽しい宴会の席で、心配を抱えていることだってあるだろう。街の雑踏の中、楽しげな人々を心苦しく眺めた事は無いか。周りが楽しそうであればあるほど悲しみの形がくっきりと浮き上がってくる事だってある。普通の事。
 そう、意外とこの映画は奇をてらった表現を多用しているようだが、スタート地点は実は当たり前の普通の事にあるのではないか。故人の事を人から聞く、そこにはどうしたって自分の想像が入る。楽しそうな周囲がより自分を落ち込ませる。それらは、普通の事だ。普通の事をドンドン追求して言った結果が形になったのがこの映画。

 しかし、まぁそんな屁理屈は置いといて、今回もう大注目は中谷美紀じゃなくて、BONNIE PINK!僕はこの人の歌、大好きなんだが、その人自体はあまりよく知らなかった。しかしなんと存在感のある人なんだろう。多分、出てるんではないだろうか、アレが。ドバッと。オーラが。そんな気がする。良いなぁ。ライブ見に行きたい。
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by skullscafe | 2006-06-04 02:13 | 映画


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