雲の向こう、約束の場所

 新海誠監督の作品を見た。
 奇しくも、北朝鮮から日本海にミサイルが飛ばされたこの日。
 すぐ側では、きな臭い匂いが立ち込めているのに、この能天気な僕の日常はどうだ。
 
 この作品は、日本が南北に分断されている世界が舞台になっている。前作の『ほしのこえ』もそうだが、物語は戦争中の日常から始まる。
 そのせいか見ていると、夏と秋の狭間の薄ら寒い夜のような、なんだかシンと冷えた感じがする。意外と、この作品は一見ファンタジーだけど、実は、僕らに現実を見せようとしているんじゃないか。
 考えてみれば、今だって僕達の日常は非常に危うい不安定な場所の上に成り立っているものなのではないか。まるでゆりかごにでも揺られて、ゆらりゆらりと夢でも見ている気になっているが、やがて否が応にも現実に放り出される。その日は案外近いんじゃないか。
 しかしながら、この“ゆらりゆらり”の生活も現実には違いなく、その来るであろう現実はどんなものか来てみないことには実感が湧かないので、困ってしまう。
 実際、コトが始まったならば、日本の為、アメリカの兵隊さんは戦ってくれるのだろうか?日本の思いやりは足りてますか?もっと思いやりが必要でしょうか?
 そして、いざ、そのときが来たならば僕ら日本人はどうすれば良いのだろう。竹、削っといたほうが良いだろうか。なんの準備も出来ていない。準備の仕様も無い。
 なんだか良く分からないが、見ている間にすっぽんぽんにされたような感じがする。
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by skullscafe | 2005-05-01 22:42 | 映画


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