『かもめ食堂』

 まず、何が気になるってアノ言葉で本当にコーヒーが美味くなるのかって事だ。

 『かもめ食堂』を見た。レンタルで借りて。
 静かな映画だが、不思議な魅力がある。
 小林聡美ともたいまさことくれば、僕などだと室井滋となるわけだが、今回は片桐はいり。
 いずれも、独特の雰囲気を持つ女優で、これだけでもう心くすぐられてしまうわけだが、役者陣に負けじと劣らず物語、映画全体の雰囲気、舞台となるフィンランドの風景も素晴らしい。
 静かな映画だけれど、騙されてはいけない。細かくはられた伏線、緻密な計算の元に観客は心地よく誘導されているのだ。罠がそこかしこに仕掛けられている。静かなようでいて、その実、ディズニーランドのアトラションを楽しんでいるかのような心地でもある。役者もとぼけた顔をしてさりげなく僕らのそばに地雷を置いていく。僕らは心地よくその罠にひっかかり「やられたー」と笑顔で吹っ飛ぶ。そんな感じの映画。

 こう言う物語を追うというより、むしろその雰囲気を楽しむ映画というのは最近好きかもしれない。『きょうのできごと』『コーヒー&シガレッツ』とかね。特に何を主張するわけでもなく、とつとつと登場人物が話す言葉から何かを、明確な形としてでなく感覚的に受け取る事が出来る映画。
 こういうの、作りたい。
 かもめ食堂
/ バップ
ISBN : B000ELGLDA
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by skullscafe | 2006-09-30 10:55 | 映画


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