『鉄コン筋クリート』

 この日をどれほど待ちわびた事か。
 映画『鉄コン筋クリート』公開。

 見てきた。
 12/23(土)の夜である。クリスマスイヴイヴ。そして土曜日の夜。学生はもう冬休み。そして、何と言っても松本大洋の代表作漫画のアニメ化。こんな条件下では、かなり込むのではないかと早めに映画館に行った。
 フタを開ければ、何が何が。ガラ空きである。ガラガラ。
 
 あれー・・・こんなに人気無いんだ~・・・

 実際はどうであったか。
 正直、評価に悩むのである。

 シロの声はとても素晴らしかった。実は見ていて、ガンガン心にキテたのは、大部分がこのシロの声だ。
 声をあてているのは蒼井優。なんてスゴイ娘。惚れた。惚れました。
 
 映像もすばらしいか・・・・ったとは・・・言い難い。確かにキレイだし、背景なんかはスゴイんだが、ひっかかりが何もなくズルズルと物語が流れていってしまって、しっくり来ない。例えば、動物園でライオンをもっと間近で見たいのに、オリと強化ガラスに阻まれて、確かに姿は見れるのだが詳細が見れないという感覚に近い。
 
 町自体を主人公にしたかったのかな、とも思う。

 しかし、そんな残念そうな事言っておいて、後半は結構集中して見れたのだった。クロのイタチとの葛藤を描いた心理描写など、何とか言いながらも引き込まれたし。
 
 で、面白かったか?と聞かれると言葉に詰まるのだ。全体的には満足している感じなのだが、思い起こすと、もう一度見たいかと言うとそれほどでもないのだ。

 この映画を作ったアニメ会社がスタジオ4℃という。
 この会社の作った「マインドゲーム」というアニメがあるが、あちらのほうがインパクトが強い。あのアニメも観念的なところがあるが、物凄く面白く伝わってきたし、何しろ迫力、スピード感が抜群であった。僕が今回『鉄コン筋クリート』に求めていたのも、迫力、スピード感なのだった。
 松本大洋の作品はオフビートな所もあるし、それが特徴的でもあるが、そればかりではないと思うのだ。今回、前面に出てきたのはオフビートの部分な感じがする。しかし、それを魅力的に見せるのもやはり、スピード感なのだ。

 と、言う事で、面白かったところもあるし、良かったところもあるけれど面白いかと聞かれるとウーンと考え込んでしまうのであった。
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by skullscafe | 2006-12-24 22:44 | 映画


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