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カテゴリ:映画( 45 )

『第9地区』

 昨日だったか今日だったか。
 ラジオを聞いていたら、マンハッタンだかの都会に生息するアリには在来種、外来種併せて数種類の種が存在するという。
 そして、それらのアリは他の種のアリを駆逐もせず交じり合う事もなく、規律があるかのごとく“共存している”と伝えていた。
 “共存”。それを果たして“共存”というのだろうか。

1.きょう‐そん【共存】
[名](スル)《「きょうぞん」とも》二つ以上のものが同時に生存・存在すること。「動物と人間とが―する」

だそうだ。yahoo!辞書より引用。

 隣り合っていれど交差することなく生活しているならばそれは共存といわないんじゃないか。

 さて。
 映画を見ました。

 『第9地区』

 公開した時は軽く話題になり、良作であると評価が高かったと記憶しています。

 今回、実際DVD借りてきて見ましたが。良い作品でした。
 映像が、ドキュメンタリー風な感じと、物語的な感じと入り混じり臨場感を煽りました。
 生っぽい。
 物語の舞台が南アフリカ。
 そして題材は異文化交流。
 アパルトヘイトを容易に連想しやすい仕組みですね。関係者は特典映像のインタビューの中でこれは娯楽映画であると主張していましたが、作品解説する言葉の端端に舞台である南アフリカを積極的に盛り込んでいったことをにじませます。それが言わずとも人種差別問題を思い出させます。
 一番驚いたのは劇中で出てくる保管庫だか実験室だかはアパルトヘイト時代に使用された核ミサイルの保管庫だったとか。現在はもぬけの殻かと思いきや・・・特典映像の中にはチラッとミサイルのようなものが映ります。作り物ではないということでした。
 また、エイリアンたちが住むとされるスラムは実際にそういった地域で撮影し、実際にそこにあるものを利用して道具立てを整えたそうだ。
 そんなこともあってか非常に生々しい映像となっています。
 
 物語はエイリアンvs地球人。
 しかし、エイリアンはギーガーがデザインしてリドリー・スコットが監督した恐ろしい攻撃性の高いエイリアンとは違い難民として描かれています。彼らは第9地区と呼ばれる地域に住まわされその一帯はスラムと化しています。
 この物語ではエイリアンは人を襲うものとして出なく迫害されるものとして描かれます。
 また見所は対エイリアンの公的機関の最高責任者の行く末です。
 これは見ていてゾッとしてます。人の残酷さが見えます。

 しかし、面白いです。『第9地区』。見てない人は一見の価値アリです。
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by skullscafe | 2010-10-28 00:25 | 映画

『時をかける少女』

 時をかける少女はスゴイですねぇ。
 どんだけリメイクされますか。
 今回見たのは仲里依紗版時かけです。
 但し。アニメではなく実写。

 今回は初代時かけの続編的作りになってます。
 ふぅむ。
 予想とちょっとズレた展開をしてくるのがなかなかニクイ感じでした。
 どうも最近、仲里依紗が気になります。
 うっかりゼブラーマンも見てしまいましたし。しかも、1人貸しきり状態で・・・。単純に他にお客さんがいなかっただけなんですけど。
 
 どうなんでしょうねぇ。仲里依紗。ちょっと本作品でも目力強すぎなところがありましたが。
 でも、良かったです。仲里依紗。
 しかし、それ以上に良かったのが中尾明慶ですかねぇ。青木崇高って人も良かったです。昭和な感じが良く出てました。ああいう青春良いです。

 しかし、時をかけてる最中は頂けなかったですな・・・。
 走ってるんですけど妙に不自然。
 DVDにはメイキングも付いていて、このシーンの撮影シーンも入ってるわけですが、仲さんがルームランナーみたいので走ってるんですね。
 これ、いかんですよ。
 と、知ったような事いってみますが、スポーツクラブとかで体験した人は分かると思いますけど、このルームランナーでの走り方と普通の走り方違うんですもん。そりゃ不自然にもなるってもんです。

 でもなんだかんだいってそこそこ楽しめました。
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by skullscafe | 2010-10-24 21:43 | 映画

『南極料理人』

 あー。
 明日仕事なのに。
 夜中に笑い転げてみていました。

 『南極料理人』

 ラーメン好きは見ておかなければいけない映画です。
 
 いいなぁ。
 やっぱり、仕事をするなら、手に職ですねぇ。
 今僕自身は何も資格もいらない仕事をしていますが、職人さんは良いなぁと思います。
 
 極寒の地でも人はご飯を食べる。
 日常生活の中では、何でも普通に食べられる。制限はないので、自分が食べたいと思うものを食べられる。
 それが当たり前なんですけど、南極ではそうじゃない。

「渋谷とか行きたい」

 という呟きが、映画の中で出てきますが、例えば僕のような田舎者が「いやぁ、渋谷とか行きたいなや」と呟くのとは重みが違う。
 極限の状態では、日常の中で当たり前として埋もれていたことがシンプルに浮き彫られて願望や欲望、やりたい事・できない事が明確になるのですね。
 そこら辺がすごく面白かった。

 もう一度言いますけど、
 
 ラーメン好きは見ておかなければいけない映画です。
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by skullscafe | 2010-04-30 02:30 | 映画

25周年

 ゴーストバスターズ、25周年だそうです。
 ゲーム出たり、映画の3作目も製作しているとかいないとか。
 シガニー・ウィーバー、ビル・マーレイも出るんじゃないかとかなんとか。
 
 わー。良いな。
 マシュマロマンは出るのかな。
 
 次に想像するのが、フォロワーが出てくるんだろうなということ。
 『グレムリン』『霊幻道士』辺りがきてもおかしくなさそう。時代的にも雰囲気的にも。



 ゴーストバスターズは何が好きって、あのマークね。秀逸です。
 あんなマークを作ってみたいものだと子供ながら夢見ていたものです。
 マーク・・・・

 あ

 チラシ作らなくては・・・。
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by skullscafe | 2009-03-06 01:13 | 映画

スウィーニー・トッド

■1本目■
【スウィーニー・トッド 街の悪魔の理髪師】

 ははぁ。コレ、日本でもミュージカルでやったんだ。宮本亜門が。
  
 今回この映画を見たのは久しぶりのシネプレックスつくば。土曜のレイトショウだったけど、ガラガラだったな。おいおいティム・バートンとジョニー・デップだぞ?

 面白かった。
 血はピューピュー噴いてるけど。
 復讐に目が眩んだ男の末期を描いている。
 
印象的だったのは青空。
 基本的に衣装やセット、メイクなど、ビジュアルがモノトーンで(フィルムが白黒なのではない)、ゴシックホラー好きな監督の趣味をうかがわせる。
 が、総天然色が当たり前になっている現在では、見ていて段々この画面に慣れすぎてしまって単調になり目への刺激が鈍くなっていく。更に舞台が、ロンドンの町で建物が入り組んだところで、舞台は理髪店で古臭く息苦しい屋根裏のような部屋という窮屈さ。まして復讐劇であるから、なお重い。そこにきて青空である。
 あのタイミングはすごかった。他の人はどうだか知らないが、僕としてはバッチリのタイミング。単調な画面構成に飽きる一歩手前で一気に開放的な青空へ。一気に張り詰めた緊張がほぐれた。物語の流れとしてもその部分は明るいものとなっており、窮屈さから開放される。
 
今回はミュージカルなので歌が重要な要素を担っている(当たり前だけど)。歌のことは良く知らないが、聞いていて心地よかった。吹き替えなしで役者が歌っているそうだ。ジョニー・デップの声の伸びが良い。歌を専門にやっている人から見れば色んな意見がでるのかもしれないけれど。
 でも一番良かったのはジョアナ役のジェイン・ワイズナー。鈴が転がるというか、小鳥がさえずるかの如き歌声。聞きほれた。

ラストが、アノ2人はどうなったんだ!?放置かよ!?と思ったが、これはあくまで、スウィーニー・トッドの物語だからあそこで終わりでよかったのだと思い直した。でないと“復讐劇”というテーマからずれてしまう。

面白い作品だった。血が大丈夫な人は見ておいて損はない。
 血がダメな人は見ちゃダメ。ピューピュー飛ぶから。

余談。
 パンフレットを買ったんだが、全く持って最近のパンフレットは雄弁過ぎる。
 インタビューが付いてるのはうれしい。が、粗筋が煩わしいというか、蛇足だ。はっきり言ってコレさえ読めば、大体見なくても分かってしまう。今回の作品はミュージカルで上演されたり、映画になったり色々しているらしいので、筋を知ってる人も多いのかも知れないが、全く知らない人が、例えば上演前に読んでしまったら、感動も半減してしまうだろう。
 この手のパンフレットで唖然としたのは『モーターサイクルダイアリー』という映画のものが酷かったな。まるで台本の如くセリフが書き出されていた。酷すぎる。


■2本目■
【善き人のためのソナタ】(DVD)
1984年の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)の局員ヴィースラー大尉は国家に忠誠を誓っていた。ある日彼は、反体制の疑いのある劇作家ドライマンとその同棲相手の舞台女優クリスタを監視するよう命じられる。さっそくドライマンのアパートには盗聴器が仕掛けられ、ヴィースラーは徹底した監視を開始する。しかし、音楽や文学を語り合い、深く愛し合う彼らの世界にヴィースラーは次第に共鳴していく。そして、ドライマンがピアノで弾いた「善き人のためのソナタ」という曲を耳にした時、ヴィースラーの心は激しく揺さぶられてしまう。(Wikiより抜粋)

 クリスタのシュタージでの判断がショック。
 でも、あの場に立ったらそうするしかないかもしれない。愛も正義も奇麗事になってしまう。人間は弱いんだ。負けてしまう存在なのだ。それがまず前提なんだ。

 雰囲気は違うけど、【キッチンストーリー】(←これもなかなか面白い)という映画とかぶる。
 対象者に近すぎる傍観者は傍観者ではいられない。
 

■3本目■
【Brothers of The head】
1975年、好奇を誘うビジュアルと音楽でイギリスのロックシーンに衝撃をもたらした新人バンド、ザ・バンバン。バンドを率いる美しい結合性双生児のトム(ハリー・トレッダウェイ)とバリー(ルーク・トレッダウェイ)はたちまち人気者となるが、美しい女性記者ローラ(タニア・エメリー)との出会いが彼らの運命を変えていく。(Yahoo映画より抜粋)

 構成がドキュメンタリータッチのフィクション。
 フリークスの物語。じゃ、ない。
 むしろROCK映画。
 音楽カッコいいなぁ。好き好き。ROCKです。ゴリゴリです。
 ドキュメンタリータッチな感じが良い。これを普通にストーリーとして追ったらちょっと退屈かも。薄っぺらくなる気がする。
 映像もきれい。冒頭のシーンとかの色が好き。
 
 うーん。ちょっと前に黒澤明映画強化月間やったけど、ROCK映画強化月間、してみようかな。【ヘドヴィック・アンド・アングリー・インチ】とか敬遠していたんだが、これを機会に見てみようと思った。【ヴェルヴェット・ゴールドマイン】も途中で見るのやめちゃったけど、また再挑戦してみよう。
 ROCK映画といえば、この前までやってた【ノヴェム】っていう作品見たかったなぁ。DVD早く出ないかな。
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by skullscafe | 2008-01-27 23:35 | 映画

自主映画、見たくないか

今回は、豪華2作品をご紹介します。えへ。



『灼熱の遁走曲』
(しゃくねつのフーガ)
奥村さやか監督作品



題字作りました。ワタクシ。えへ。


×○×○×○×○×○×○×○×○×○×○×○


『DEAD AND ROLL』
立若正昭監督作品



チラシ作りました。ワタクシ。えへ。

えーと、『DEAD AND ROLL』のほうは近々上映会があるらしいです。
↓↓↓↓↓

Show a Masaaki Tatewaka film vol.1

2007/12/08(Sat) Cinema Bokan
http://www.cinemabokan.com/images/map.gif(地図)
京王井の頭線池ノ上駅目の前

開場 18:30
開演 19:00
料金 \1,000(+1ドリンクオーダー)


作品ラインナップ
「Greenage」 2002年度作品 53min
http://www.youtube.com/watch?v=5GWK6hPuZyc

「DEAD AND ROLL」 2007年度作品 109min
http://www.youtube.com/watch?v=_UM_TKyqJyg
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by skullscafe | 2007-11-22 00:21 | 映画

『クワイエットルームにようこそ』ネタバレあり

 久しぶりに映画館に行った気がする。
 この前映画館で見たのは『新劇場版 ヱヴァンゲリヲン 序』。2ヶ月ぶりくらいか。1週間に1回のペースで映画館に通っていたこともあるのでそれを考えると随分、間が開いた。
 その間、見たい映画もあったのだが。『遠くの空に消えた』『クローズド・ノート』見たかった。いずれも行定勲監督。行定監督作品は良質なんだと言うこと信じ続けたくて、見たかったのだ。話だけ聞いていると、アノ事件をさっ引いてもあまり評判がよろしくない・・・。DVDが出たら見てみよう・・・。

 とにかく、久しぶりの映画館。作品は『クワイエットルームにようこそ』
 大人計画主宰の松尾スズキ監督作品。
 『恋の門』は非常に楽しめたので、今回も期待がかかる。
 果たして期待は裏切られなかった。面白かった。

 精神病院の話で、『17歳のカルテ』を彷彿させる。(ここで『カッコウの巣の上を』を引き合いに出さなければならないのだろうけれど、残念ながら未見である)
 あちらがアンジェリーナ・ジョリーとウィノナ・ライダーならコチラは蒼井優と内田有紀。
 
 なにが良いって蒼井優がカワイイというかキレイというか、いやぁ、キレイだわ。カワイイわ。
 なんだい、面白いといっておきながら結局蒼井優賛辞に終始するのかい。やれやれ。と、思うなかれ。その賛辞が出る土壌と言うものがあることに思いを張り巡らせねぇ。
 作品自体が良質でなければ、その上に立っている役者は滑稽になることだってある。つまり。今回、蒼井優が(もちろん他の役者も)勢いあるように見えたのは作品が良質であったからに他ならない。

 何が良質たらしめているのか
(1)物語の骨子がしっかりしている
(2)構成が絶妙
(3)遊びがある。かつその遊びがしつこくなくおしつけがましくない。
(4)役者の使いどころに間違いが無い。
ここら辺の理由ではないかと思う。

 フラッシュバックで思い出す過去にズレが生じていく過程など最高。言外に発しないものを人が秘めていることを改めて思い出させてくれる。また、主観と客観の差をここまでうまく表せているものって見たこと無かったので、そこも新鮮だったのかもしれない。
 また、役者で、隠れキャラ的に各界の著名人がチョイ役で出ている。
 もーなんつっても、庵野秀明。登場した瞬間、吹いた。ププ。『恋の門』に引き続き。今回は奥さんは出てなかった(漫画、ドラマ化されたりしてるし忙しいのかもな)。その存在感たるや、さすがアニメ界の重鎮。演技は下手だが、それがスッと自然に成立している。監督の技量か、庵野秀明の天性の才か。
 俵万智も出ていたらしいが気づかなかった・・・。
 僕も出たいな。どこかの世界で第一線に立たないとでれないんだよな。
 
 
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by skullscafe | 2007-11-15 00:15 | 映画

『エリ・エリ・レマ・サバクタニ 』

『エリ・エリ・レマ・サバクタニ 』
 ↑映画。
 作品的にどうなのかは、評価が分かれるところ。
 が、最近、mp3プレーヤーを買って、しょっちゅう音楽が聴ける環境が出来て、音楽を聴いてないと死んじゃうという設定が何となく実感として分かる。
 特に、音楽の何に詳しいと言うわけではないのだが、分かる。感覚として。言い換えれば“飢え”が分かる。音に対する飢え。
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by skullscafe | 2007-05-13 23:18 | 映画

『ゆれる』

 今日も今日とて映画を見よう。
 今日見た作品は『ゆれる』という作品。

 オダギリ・ジョーと香川照之が兄弟で競演している。おっと変換したら“共演”でなく“競演”と出たぞ・・・うん。間違いじゃないから良いんじゃないかな。

 今回、見て思ったのは、

“余計な前情報持ちながら映画見るの、ダメかも”

 ・・・だ。

 もう、前情報で吊橋での出来事がキーになる事が分かっており、その後、裁判の中で兄弟の関係がどうなるのかが、ミソというところまで知ってしまっているので、もう冒頭から息苦しくてしょうがない。ああ、もう早く吊橋行って。なんて思ってしまう。そんな幸せそうな・・・やめて!なんて思ってしまう。
 もともと僕は恋愛ドラマなんか見ていても、例えば、主人公が浮気相手と道端でチューしていて、向こうから彼女がやってくるというシーンなどでも、もう見てられなくなる。ああ!何をのうのうとブチュブチュやってるんだよ!彼女来ちまうぞ!ああ!ああもう!彼女は彼女で、そこ真っ直ぐ行くと浮気の現場見ちまうだろ!ああ、嫌だ!もう!こんな辛い思いをするくらいなら見ない!
 もう“「志村~!後ろ~!」状態”。
 そんなノリになってしまう。そこがドラマチックで面白いんだろうけれど、ダメなのだ心臓に悪い。
 で、今回も前半戦、息苦しくて仕方なかった。途中見るのやめようかと思ったくらい。だから、余計な情報は先に仕入れず真っサラな状態で見たほうが良いのだ。本当は。じゃあ、前情報知ったら見なきゃ良い?そうはいかない。だって、面白い作品だって聞いたんだもん。前情報で。

 さて、作品としては。
 
 面白かった。

 ・・・。
 ややこしくて申し訳ないが・・・。
 何か良く分からないけれど、映画の匂いがする映画だった。古い映画じゃないけれど、古き時代の良質な日本映画を見ている感じ。きっとこの作品は何年経ってみても色あせないだろう。
 対比の仕方が上手い。(素人に上手いって言われてもアレだろうけれど・・・)
 弟のセックスシーンから兄がガソリンスタンドで働いているシーンとか(ベッドシーンから給油口にノズル突っ込むシーンへ移行する)、弟が売れっ子カメラマン、兄が田舎町のガソリンスタンドで働いていて、その父がガソリンスタンドを経営しているんだが、その父の兄が弁護士をやっているという、派手・地味の二重構造になっている(この分け方には異論もあるかもしれないが、この作品の中での僕の解釈は分かりやすく言えばこうなのだ)。
 役者も良い。特に香川照之。『北の零年』の時の悪人然とした役から、今回の脆くて崩れやすい誰にでもある弱さを持つ人の役から何でも演じ分ける人だ。かっこいい。
 
 『ゆれる』の題名どおり、色んなものが“ゆれる”。吊橋がゆれ、人間関係がゆれ、運命を誰が握っているかがゆれ、罪は誰にあるのかが“ゆれる”。そして、見ているこっちの気持ちがゆれる。
 裁判において誰が悪いかが裁かれるが、本当の罪はその埒外にあるのかもしれないと思った。そして、それはほんのちょっとした事で移り変わってしまうものなのだ。


 
 最近『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』という裁判傍聴マニアの本も読んでいるけれど、裁判、もっと興味持ったほうがいいかも。裁判員制度もこれから実施されるわけだし。自分の意見が裁判を左右することも起こりうる。

ゆれる
オダギリジョー / / バンダイビジュアル
ISBN : B000KIX658
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by skullscafe | 2007-05-06 22:40 | 映画

『それでもぼくはやってない』

 ちかんの冤罪を取り扱った映画。
 ゾッとした。
 自分の意思の及ばないところで、自分の運命が変わっていくことに。
 無実と言い張れば言い張るほど、時間や自由やお金が奪われていく。それよりも、最初にやっていなくてもやりました、と言ってしまえば、早く釈放され自由になる。
 この映画を見た多くの人が後味の悪さを感じたという。僕もまたその一人。
 何が正しいと言い辛い。
 例えば、ちかんに関して実はやっていたとする。その上で、無罪を主張する。物的証拠が無い中で判断しなければならない。どうするか。
 この映画を見るだけでは、皆、主人公の無罪を信じて無罪になって欲しいと願う。だが、嘘だったら。本当はやっていたら、それは全く見方が変わってくる。やはり、『反省の色無く』『言い張っている』ことになる。それらを判断するのは、曖昧な人間の記憶が頼りで、言った言わないの問題に終始してしまう。最終的には裁判官の心象1つ。
 人が人を裁くあたり、確かな事なんて少ないんだなぁと思う。

 そして、何より、この問題は他人事ではないという事にゾッとする。
 男で毎日電車に乗っている人ならば同じ事になる可能性はあるのだ。

 作品自体は、裁判所をメインに映していき、ギャグらしいギャグもないので、ガチガチの社会派映画という感じがするけれども、なんとなく周防監督ぽさが出ている。裁判シーンの合間合間に挟まれている、皆で今までとこれからを話し合うとこととかに、何かそういう“ぽさ”を感じる。
 チョコチョコと、さりげないオカシミを混ぜたりしているし。非常に硬い話なのだけれどその中で登場人物の感情のうねりで緩急をつけていて、 気が付いてみればスクリーンに目が釘付けだった。
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by skullscafe | 2007-01-28 01:23 | 映画