カテゴリ:映画( 45 )

『鉄コン筋クリート』

 この日をどれほど待ちわびた事か。
 映画『鉄コン筋クリート』公開。

 見てきた。
 12/23(土)の夜である。クリスマスイヴイヴ。そして土曜日の夜。学生はもう冬休み。そして、何と言っても松本大洋の代表作漫画のアニメ化。こんな条件下では、かなり込むのではないかと早めに映画館に行った。
 フタを開ければ、何が何が。ガラ空きである。ガラガラ。
 
 あれー・・・こんなに人気無いんだ~・・・

 実際はどうであったか。
 正直、評価に悩むのである。

 シロの声はとても素晴らしかった。実は見ていて、ガンガン心にキテたのは、大部分がこのシロの声だ。
 声をあてているのは蒼井優。なんてスゴイ娘。惚れた。惚れました。
 
 映像もすばらしいか・・・・ったとは・・・言い難い。確かにキレイだし、背景なんかはスゴイんだが、ひっかかりが何もなくズルズルと物語が流れていってしまって、しっくり来ない。例えば、動物園でライオンをもっと間近で見たいのに、オリと強化ガラスに阻まれて、確かに姿は見れるのだが詳細が見れないという感覚に近い。
 
 町自体を主人公にしたかったのかな、とも思う。

 しかし、そんな残念そうな事言っておいて、後半は結構集中して見れたのだった。クロのイタチとの葛藤を描いた心理描写など、何とか言いながらも引き込まれたし。
 
 で、面白かったか?と聞かれると言葉に詰まるのだ。全体的には満足している感じなのだが、思い起こすと、もう一度見たいかと言うとそれほどでもないのだ。

 この映画を作ったアニメ会社がスタジオ4℃という。
 この会社の作った「マインドゲーム」というアニメがあるが、あちらのほうがインパクトが強い。あのアニメも観念的なところがあるが、物凄く面白く伝わってきたし、何しろ迫力、スピード感が抜群であった。僕が今回『鉄コン筋クリート』に求めていたのも、迫力、スピード感なのだった。
 松本大洋の作品はオフビートな所もあるし、それが特徴的でもあるが、そればかりではないと思うのだ。今回、前面に出てきたのはオフビートの部分な感じがする。しかし、それを魅力的に見せるのもやはり、スピード感なのだ。

 と、言う事で、面白かったところもあるし、良かったところもあるけれど面白いかと聞かれるとウーンと考え込んでしまうのであった。
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by skullscafe | 2006-12-24 22:44 | 映画

『タンポポ』

 別に意図してやっているわけではないんだが、なんかこのブログはラーメンの話ばかり続いている。
 今日はTSUTAYAで借りてきた映画の話。これがラーメン屋の話なのね。主には。

 『タンポポ』伊丹十三監督作

 今、うちの劇団(恥ずかしいな)は公演に向けて、劇団員(恥ずかしいな)総出で頑張って本を書いている。なんでこんな事になったのか良く分からないが、まぁ、そういう状況になっている。
 で、僕も本を書くにあたり、昔見て良かった映画を見返してみようかと思った次第。
 オムニバスっぽくてヒューマンドラマでおかしみのある作品として、この映画は教科書としてピッタリだと思ったのである。
 思ったのだが・・・予想外。こんなに面白かったか。思っていた以上に面白い映画だった。
 以前、小学だか中学の頃、テレビで見たことがある。僕は非常に忘れっぽいタチなのだが、この映画に関しては結構記憶に残っていた。面白いところはやはり面白いんだが、歳とって見ると、昔は笑って見ていたシーンを泣きながら見ている自分がいたりして、そういった面でも面白かった。良い映画というものは多面性のあるものなのだ。
 場末のラーメン屋が行列の店になるまでのサクセスストーリーを軸にいくつかのエピソードを絡め展開していく。
 エピソードは、すべて『食』が絡んでいる。
 『食』べる事は、人間の第三欲求の中の1つである。せずにはおれない事柄である。
 だから、『食』を描く事は結局は『人間』を描く事になるのだ。
 『食』の前で人間は己の性(さが)を曝け出す。
 浅ましさかったり、性的だったり、喜びだったり、生き甲斐だったり、貪欲だったり、色々な表情を見せる。
 僕は時々、人前で『食』べるという事は何となく、いやらしいとかみっともないとか感じる時がある(藤子不二雄・Fもそんな話を短編で描いていたな・・・)。それはもしかしたらこの映画を見ていたからかもしれない。
 ともあれ、『人間』は『食』の前では素直になったり、頑張ったりするらしい。だから、当人は真剣でも傍から見たらコミカルに見えたりする。
 そんなエピソードの中で秀逸なのが、ある家族の話。
 古ぼけたアパートの1室。危篤状態の女性がいる。周りには医者、看護婦。子供が3人。夫。  夫は意識を失わせまいと必死に呼びかける。「眠っちゃ駄目だ」「何か考えろ」「そうだ歌を歌え」「何かしろ」「しっかりするんだ」
 女性は反応を示さない。
 そして、ふと夫は口にする。
「そうだ、母ちゃん、飯を作れ。夕飯の支度だ」
 それを聞いて、女性はゆっくりと起き上がりフラフラ歩いて台所に立つ。フラフラとチャーハンを作って夫や子供達に食べさせる。
 それを食べて夫は泣きながら「美味い」という。子供達も食べている。
 その様子を幸せそうな表情で眺める。役目を終えたかのように、そこで女性は事切れる。
 日常の繰り返しの中でやってきたこと。夫と子供に御飯を作って食べさせる。それがこの人にとっての使命であり、幸せだったのだ。もぐもぐ食べている家族の姿を見るのが嬉しいことで、生きる活力でもあった。
 それを見届け、きっと女性は幸せを感じながら死んでいった。ボロアパートで家族5人がひしめき合って暮らした。貧乏だったが、充実した人生だったのだ。
 嗚呼思い出しただけで何か涙出てくる。
 昔は、このエピソード、「面白い」と感じる気持ちのほうがどちらかというと勝っていたのだ。死に掛けている人が「メシ作れ」と言われて、いきなりムクッと起き上がって、死にそうなのに御飯作ってる。すごく滑稽だった。ドリフ的な感覚だったのかもしれない。
 昔見ているのも今見ているのも全く同じシーンのはずなのに。これが物語の深みということなのかな?
 それにしても、この映画、多分役者もすごく楽しみながら演じたんじゃないか。皆物凄くイキイキしている。
 良質な物語は作っている者も楽しくなる。それは経験的に知っている。(僕の場合は逆説的に知ったのだけど)
 あー名作だった。これ見てない人は絶対に一度見たほうが良い。
 芝居やっている人なんて特に見たほうが良いんじゃないか。これは僕の勝手な思い込みだけど。

■余談■
 ところで、改装された後のお店の中の内装見て、下北沢の朝日屋食堂(ラーメン屋)を連想するのは僕だけかしらン?
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by skullscafe | 2006-11-19 00:00 | 映画

『ユビサキから世界を』(ややネタバレあり)

 アンダーグラフ・・・
 聞いた事はないが、行定勲監督がその人達の曲からインスピレーションを受け作ったのがこの作品だと言うことである。
 まだ、監督の『春の雪』を見ていないが、まずはこちらから見てみようということでTSUTAYAで借りてきてみた。
 1時間ちょっとの短い話。
 ・・・どうなんだろう。
 ねぇ、どうなの?
 ・・・。
 むー。
 自殺の話だから、重過ぎるのもなんだけどね・・・今ちょうど問題になっているし・・・それにしても、軽い。
 軽いのは、話の流れ。つらつらと流れていって終わってしまう感じ。どこかで『安っぽい』と書かれていたが、うん、それも分かる気がする。金がかかっているかかっていないは分からないが。
 ウタのおじいちゃんなど非常に気になるんだが。悪い意味で。おじいちゃんが出てきて「・・・コント?」みたいなノリになってしまい、ちょっとその雰囲気がイヤだった。戦争の話とかするんだが、全部流れていって心に何も残らない。オチもこのおじいちゃんが関わるんだが・・・うーん。

 ただ、優しさに溢れた映画であることは伝わってきた。ダイレクトすぎてちょっとムズ痒い感じはするが。
 



 いや、以前『自殺サークル』という映画を見ていて、それにダブって見えて仕方なかったのだ。
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by skullscafe | 2006-11-13 00:02 | 映画

鉄コン筋クリート

 ちょっと情報遅すぎかもしれんけど

ぬな!?

 わー!!来たぞバカヤロウ!!ついに!!と、言いたい!
 待たせやがってコノヤロウ!!と、言いたい!

 松本大洋原作の漫画『鉄コン筋クリート』がついに映画化!!って言うか上映!!
 いや、映画化の話はすでに数年前から出ていたのだ。大友克洋の『スチームボーイ』みたいなもんだな(アレは見てがっかりだったが)。
 
 楽しみ楽しみ。

『鉄コン筋クリート』
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by skullscafe | 2006-10-18 01:43 | 映画

『かもめ食堂』

 まず、何が気になるってアノ言葉で本当にコーヒーが美味くなるのかって事だ。

 『かもめ食堂』を見た。レンタルで借りて。
 静かな映画だが、不思議な魅力がある。
 小林聡美ともたいまさことくれば、僕などだと室井滋となるわけだが、今回は片桐はいり。
 いずれも、独特の雰囲気を持つ女優で、これだけでもう心くすぐられてしまうわけだが、役者陣に負けじと劣らず物語、映画全体の雰囲気、舞台となるフィンランドの風景も素晴らしい。
 静かな映画だけれど、騙されてはいけない。細かくはられた伏線、緻密な計算の元に観客は心地よく誘導されているのだ。罠がそこかしこに仕掛けられている。静かなようでいて、その実、ディズニーランドのアトラションを楽しんでいるかのような心地でもある。役者もとぼけた顔をしてさりげなく僕らのそばに地雷を置いていく。僕らは心地よくその罠にひっかかり「やられたー」と笑顔で吹っ飛ぶ。そんな感じの映画。

 こう言う物語を追うというより、むしろその雰囲気を楽しむ映画というのは最近好きかもしれない。『きょうのできごと』『コーヒー&シガレッツ』とかね。特に何を主張するわけでもなく、とつとつと登場人物が話す言葉から何かを、明確な形としてでなく感覚的に受け取る事が出来る映画。
 こういうの、作りたい。
 かもめ食堂
/ バップ
ISBN : B000ELGLDA
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by skullscafe | 2006-09-30 10:55 | 映画

『どですかでん』

今月は『勝手に黒澤明月間』である。
これは、TSUTAYAで映画を借りる時は積極的に黒澤作品を借りるキャンペーンである。
これまで、コーエン兄弟月間、行定勲月間があった。
だい3回にして日本映画界の巨匠を迎える。
実は、僕は『七人の侍』途中で見るのを断念した男である。アキチャッタのである。トチューで。
この月間、乗り切る事が出来ようか・・・。
しかし、しかしである。『七人の侍』は試合放棄したが、『天国と地獄』『用心棒』は面白く見ている。『夢』もテレビで見た。
実は月間第1弾として、すでに『赤ひげ』は最後まで見ている。大丈夫だ。この月間、やりきれる。『赤ひげ』は感動すらした。やっぱり“熱い”のだ。この映画も。そして光と陰が印象的であった。

そして今回、第2弾は『どですかでん』である。
本当はイットウ先に見たかったのだが残念ながらその時に限って貸出し中だったのだ。しかも、他の黒澤作品は揃っているのによりによって『どですかでん』だけ。

・・・。

こういう事、よくある。そーゆー星の元に生まれた。
で、念願の『どですかでん』。
前から気にはなっていた。その奇妙な題名。しかし、何か抵抗があった。ナニコレ、ナニコノダイメイ、ナニコノヒトフクピッチピーチダーヨ・・・。
見てどうだったか?
おンもしろかった。
あったかい映画だった。
バラック小屋の集まった町がある。そこに住んでいる人々のそれぞれの生活を描いている。
描き方が、ちょっと変わっている。見ていると、芝居っぽい。
多分、それぞれのキャラクターの性格の特徴を極端な程ディフォルメしているからだ。それぞれのキャラクターの抱える物語も単純化され色がハッキリしている気がする。
そしてそれぞれが抱えている物語は決してハッピーなものではない。では、全て暗い話になってしまうではないか。ところがそうはならない。不幸に対して、キャラクターそれぞれの対応の仕方が違うのだ。
不幸を固くなに許さない者。静かに受け入れる者。温かく包み込んでしまう者。他人から見て不幸に見えてもそうではない者。逃げる者。不幸すら日常として対応してしまう者。受け入れざるを得なかった者。
そこで物語に色がつく。
一番印象的なのは・・・他のも良い話なんだが・・・浮浪者の親子の話だ。あれ、良いねぇ。




黒澤月間ということで亜流にも手を出している。アニメなんだが、その名も・・・

『サムライ 7』!!!!

七人の侍!
しかし、内容は時代劇のようで、そうではない。刀持った侍は出てくるが、ロボットも出てくるしサイボーグも出てくる。で、侍が巨大ロボット(サイボーグ?)を刀で真っ二つに斬る!(メチャクチャ・・・)
痛快である。

オタクっぽい観点から言うと、GONZOと言う団体が関わっている作品って時点でちょっと力入る。そして、メカデザインが小林誠って事で世代的に「おっ」て思うよね。“よね”って誰に同意を求めてるんだ、僕は・・・。嗚呼オタクだなぁ。こんなトコでカミングアウトしてどうするんだか。隠れヲタでいたかった・・・え?頭隠して尻隠さず?・・・あ、そう・・・
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by skullscafe | 2006-09-04 21:20 | 映画

『DETH NOTE 前編』

「お前も誓えるか!?あの旗に!!」
「あ、ハーロッ・・・いや、ジャック・スパロウ船長!僕もその船に乗せてください!」
「満員だ。他を当たりな」
と言う事で、海賊映画は満席の故、死神映画をみてきたのDETH。

『DETH NOTE』
言わずと知れた、週刊少年ジャンプで連載していた人気漫画。(しかし、ジャンプ三原則の『努力』『友情』『勝利』にはどう考えても当てはまる漫画ではなかったな)
死神のノートを手にしたキラ=夜神月(やがみらいと)が悪人をバッタバッタと殺していく。そして、それを大量殺人とみなし、警察・FBIそして、Lと呼ばれる天才がキラを追う。

 こう、漫画原作ってのはやはりちょっと映画化は不利な面があるように思う。
 何と言っても、原作でビジュアルが確立されているので、やはり見ていると、似てる似てないの作業がどうしても出てきてしまう。
 そして、原作モノに付きまとう、どこまで物語を盛り込むか・アレンジするかという命題。
 今回それらの事はどこまで消化(昇華?)されていたか。
 原作を知っているせいで、純粋にみれていないかもしれないが、どうも物語の進行が平淡過ぎたような気がする。
 そして、キラがただのウッカリさんみたいな感じを受ける。
 何より残念だったのは、キラ対Lのテニス対決がなかった事。後編で出てくるのか?
 目玉がない感じ、この映画は・・・うーん・・・。
 CGのリュークも、最近のCGに慣れてしまったせいかあんまりリアルに感じられない。
 なんか今回は辛らつDETHな・・・。
 ガラ空きだったしなぁ
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by skullscafe | 2006-07-16 01:47 | 映画

『嫌われ松子の一生』(映画)

 『嫌われ松子の一生』見てきた。
 これは賛否両論あると思う。真っ二つになるんじゃないか。
 僕は良かったと思う。
 この映画はいわば、2つのパートで構成されていて、現代と松子の歴史である。
 後者の部分は映像がかなりぶっ飛んでいる。現代はわりと現実的に描かれている。この対比の仕方が見事。松子の歴史=過去は、想像の世界でもある。その人の過去はこんなだったんかなぁと、他人が想像する世界。恐らくその想像の主は松子の甥の瑛太。つまりは視点はあくまで現代にある、気がする。別の言い方をすれば、故人を思い出す残された人の視点。故人の思い出話。それがこの映画の視点。現代から過去へ。だから、過去の話は想像空想の世界なんではないだろうか。
 原作読んでる人はイメージがえらく違うと思ったんじゃないか。松子の悲しみは一体何処へ・・・。
 しかし、悲しみの表現は暗く沈鬱な方法でしか成し得ないわけではない。居酒屋で大勢の友達とワイワイ楽しい宴会の席で、心配を抱えていることだってあるだろう。街の雑踏の中、楽しげな人々を心苦しく眺めた事は無いか。周りが楽しそうであればあるほど悲しみの形がくっきりと浮き上がってくる事だってある。普通の事。
 そう、意外とこの映画は奇をてらった表現を多用しているようだが、スタート地点は実は当たり前の普通の事にあるのではないか。故人の事を人から聞く、そこにはどうしたって自分の想像が入る。楽しそうな周囲がより自分を落ち込ませる。それらは、普通の事だ。普通の事をドンドン追求して言った結果が形になったのがこの映画。

 しかし、まぁそんな屁理屈は置いといて、今回もう大注目は中谷美紀じゃなくて、BONNIE PINK!僕はこの人の歌、大好きなんだが、その人自体はあまりよく知らなかった。しかしなんと存在感のある人なんだろう。多分、出てるんではないだろうか、アレが。ドバッと。オーラが。そんな気がする。良いなぁ。ライブ見に行きたい。
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by skullscafe | 2006-06-04 02:13 | 映画

『SPIRIT』

 最近、“カンフー”って言葉はあまり使わないんだろうか。その代わり良く見かけるのが“マーシャルアーツ”。“カンフー”だと思ってみている物が“マーシャルアーツ”なんだろうか。勘違いなんだろうか。
 “カンフー”は“功夫”。中国の武術と僕は認識している。
 “マーシャルアーツ”は軍隊の格闘技術の事だと思っている。
 ジェット・リーの技の数々は“マーシャルアーツ”なのか?『SPIRIT』のパンフレットを読んでいて考え込んでしまった。
 まぁ、良い。映画自体は良かったから。
 
 『SPIRIT』
 最近のアクション映画には珍しく生粋の“カンフー映画”。子供の頃興奮しながら見ていたジャッキー・チェンの“カンフー映画”のように。見ていて熱くなった。コレが見たかったのだ!ありがとう!リー・リンチェイ!もう、ジェット・リーというより、リー・リンチェイって感じの映画だった。
 カンフーアクションのシーンもたっぷりだし、途中の改心するシーンなども、ともすると退屈になりがちだが程よい時間にまとめていた。
 武道は、己と向き合う手段、生の人間と人間のぶつかり合いの中で相手を知る会話の一つの形態であるとこの作品は言っている。それが分かってこそ真の武道家と言えるのだ。
 主人公は敵をなぎ倒し続け、最後には恨みを買い家族を殺され、恨みは恨みを生み続ける事を知った。本当の強さとは、腕っぷしが強いと言うことではなかった。
 『よくある話』
 もしかしたら、人によってはそう思うかもしれない。確かに話の筋など新しさなど無いんだが、新しさなどこの映画には必要ないのだった。ジェット・リーがいて、彼のアクションがあって、人の成長を純粋に見せてくれる。それだけで充分なのだ。
 ヒロイン役の女の子も中越典子みたいで可愛いしね。
 ただ、ラストのエンドロール流れる時の音楽が頂けない。ガックリ。音楽は重要だ。それまでの映画の余韻に浸る時間をブッツリと断つようなラップ交じりのハードコア系のロック。なんだそれ。





■今日のBGM■
『孤立無援の花』
eastern youth

血がたぎるぜ。
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by skullscafe | 2006-03-26 19:11 | 映画

『サマータイムマシンブルース』

 春だけど、夏を先取り。そんな映画を見た。
 『サマータイムマシンブルース』
 
 面白かった!
 映画の冒頭のクレジットで『ヨーロッパ企画』っての見て、なんか劇団の名前じゃなかったっけ?と思って見てたら、何かセリフ回しとかノリが芝居っぽい。んん?と思ったらやっぱり元が芝居なのだった。全然、前知識無しだったのでそうであることが分かった時に妙に納得してしまった。やはり、芝居には芝居の独特のニオイがあるのだろう。
 芝居は芝居で映画は映画。映画に芝居っぽさが入ると不自然さが出てきたりするものだけれど『ジュリエットゲーム』とかさこの映画ではその芝居っぽさが全然イヤでなくむしろ心地よかった。
 例えば、皆で納得して「おぉー」とか声があっちゃったりするところとか。『カクスコ』あたりが多用してた“皆で納得の感嘆”が何となく芝居っぽい感じなんだな。(僕の感じ方だけどな)それが良い効果を生み出していた。掛け合いにリズム感を与えている。テンポが良くなる。
 話の構成も、面白い。因果というか、『風が吹けば桶屋が儲かる』的な話が僕はとても大好きで愛しているので、まさにど真ん中ストライクであった。
 役者も皆上手いし。
 この映画、公開当時駅とかに貼られてたポスターが滅茶苦茶ダサくて見に行くのを躊躇してたのだが・・・こんなに面白かったんだなぁ。
 ・・・あ。チラシとかポスターとかやはり重要だな。それはずっと思ってたし分かってたけれど、今、改めて滅茶苦茶実感として合点がいった。その作品の顔だわ。チラシ描かせてもらうことがちょこちょこあったけれど、これからもしそういう話がまた来る事あったらより気合入れて作ろう。
 というわけで、チラシなどお話あったらドシドシお寄せくださいましね。うふ。
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by skullscafe | 2006-03-25 19:48 | 映画