カテゴリ:映画( 45 )

ALWAYS 三丁目の夕日

きっと君は来ない・・・一人きりのクリスマスイブ。あ~あ。
 だったので、映画を見てきた。
 
 周辺で非常に評価が高かった事、そして吉岡秀隆が好きである事が手伝って気になっていた映画『ALWAYS 三丁目の夕日』。
 結論から言うととても良かった。
 
 なんだろう。普通に見れた映画だった。普通にその世界に入り込んでいた。そして、エンドロールが流れると終わってしまうのがとても残念でならなかった。もっとその世界にいたかったのに。
 映画が始まってしばらくの間は、ずっとズルイズルイと思っていた。舞台は昭和33年。ミゼットが現役で走っている時代。あ、今そのミゼットの横を通り過ぎていったのはクラウンか?(ちょっと前に復刻版として限定生産されたっていう車に似てた。その車は何でも初代クラウンをイメージしたらしい。アレ、カッコよかったよなぁ。)チンチン電車(=路面電車)は現役だし。(広島が懐かしい)東京の癖に空が広いし。
 ああ、こんな街、すごく良い。走っている車のデザインとかもう滅茶苦茶僕の好みだし。ズルイ。こんな街があったら住みたい。滅茶苦茶住みたい。
 何より、人が熱い。皆日々生きる事に熱い。その街を形作っている根底にはその人たちの思いがあるのだ。
 この映画の中で人々は日々を生き生きと暮らしている。貧しいながらもこれからは今よりもっと良くなると信じている。
 
 最近、自分探しや隣の芝の青さばかり気にしているんじゃないか?何かに煽られて何だか逆に自分を見失って無いか?
 生活向上したいなら、まずは働けよ。仕事なんて何でも良いじゃん。方法は何でアレ金稼げよ。
 夢を追っかけるなら、喰えねぇだの金がねぇだの言わずにまずやれよ。
 動けよ、とにかく動けよ。いや、と言うよりも、そういうこと考えてたら体が先に動かずにはいられないんじゃないの?
 
 ・・・と、言われてる気がした。

 そして、熱いものがこみ上げてきたのは特にお涙頂戴のシーンでもなくて、六(六子)が社長に食いついて大喧嘩をするシーンで、上記したような事を端的に表したシーンだった。ちょっと涙出てきた。生きる事への前向きさがそうさせるのだった。
 とにかく、この映画で重要なのはそこなのだ。皆真っ直ぐなんだ。直球勝負しか考えて無いんだ。考え方がすごくシンプルなんだ。本当はこうあるべきなんだ。
 シンプルほど強いものはなく、そしてなかなか難しいものは無いと思っていたが、人生もそうであったか。
 そんなこんなで夢中でスクリーンを見ていた。面白かった。表現もCGを上手く取り入れていたし、マンガチックな演出もまた面白かったしね。

 そして、吉岡秀隆。語弊を恐れずして言えば、ダメ人間をやらせて日本でこの人の右に出る者はいないだろう。大好き。もー、本当。
 
 しかし、3日連休だと言うのに妙にこう慌しいのは何故か。時間の使い方が全くヘタである。あと、生活環境が、ダメ過ぎ。引っ越したい。
 熱く生きねば。
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by skullscafe | 2005-12-25 19:05 | 映画

『惑星大怪獣ネガドン』予告編を見た

すごい!ネガドン!
怪獣映画なんだけれど、パッと見、ただの特撮かと思いきや!

全部CGだって。

すごいなぁ。スゴイ質感出てるなぁ。
しかも、自主制作!?
すごい!
“すごい”しか言ってない!でもすごい!見てみたい!
おっと肝心な物語はどうなんだろう。非常にベタな怪獣映画っぽいけど。それも含めて見てみたい!とか何とか言いながら僕はこういうワルノリしてる映画結構好きだな。『殺人光線』とか平気で言ってるし。今時、怪獣が発する光線を『恐怖の殺人光線』。言わないでしょー。そして『超巨大ロボ』ですよ。昭和っぽいーと思ったら、時代設定が『昭和100年』ですよ。長ぇな昭和。どうなってんだ。

惑星大怪獣ネガドン
/ コミックス・ウェーブ
ISBN : B000BSSC9M
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by skullscafe | 2005-11-21 00:09 | 映画

『ラジフィル』

 会社を出て、「さて・・・」と迷う。
 映画を見に行くか、帰るか。

 『ラジフィル』という映画が吉祥寺のバウスシアターにてレイトショーでやっている。
 芝居関連で知り合った人たちが出ているので、ちょっと見てみたいと思っていたのだ。インディペンデントな映画だからか、時間は20:45スタートで、それ以外の時間は無い。当然、単館だから、その時間・その場所でしか見れない。そーゆーのも、僕のサブカル心をくすぐるのだが。

「さて・・・」
3度目の“さて”を経て
「行くか」
と決心する。結局、今日くらいしか行くときが無い。帰りは遅くなってしまうが、たまには道草も良かろう。

 映画は2つの話になっており、1つ目はひょんな事からひょんな事件に巻き込まれてしまう人々の群像を表現している。2つ目は、とあるバーの伝説のバーテンダーと、そこを訪れる客との心温まる物語。を、いすれもかなりコメディタッチで描いている。僕はどちらかと言えば、2つ目の話のほうが好きかもしれない。あそこまでテンションでやりきってくれると何と言うか、気持ちいい。
  今回見ていて思ったことがあり、それは脚本のことなのだが、これは芝居をやっている人が書いた脚本なのかなぁ、と言う事である。展開の仕方などがどうも芝居っぽかった。
 今までそんな事気にした事もなかったが、やはり、映画、芝居、それぞれには当然だけれども特色があり、話の展開の仕方にも芝居っぽいものと映画っぽいものがあるのだ。多分。カメラワークのせいもあるのかもしれない。
 1つ目の話の構成の仕方は結構勉強になった。僕があるところでやりたいと思っていた事と似ていたので。そうか、こうなるのか。

 ところで、劇場で偶然とある人に出くわし、ちょっとびっくりした。
 それはともかく、無茶苦茶気になったのが、その人が1000円の入場券を握り締めていた事だ。関係者なのに・・・。

 
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by skullscafe | 2005-10-22 03:20 | 映画

『COFFEE&CIGARETTES』

 僕はどうも、映画中毒らしく、週のうち最低1本映画を見ないと、ソワソワするというか、虚脱感に襲われる。もっと酷い場合は、体が痙攣し耳が尖ってきて口が耳まで裂け、吠え出す。更に悪い場合は口から緑色の液体を吐き出し宇宙と交信をし始める。
 嘘だ。他愛のない。
 でも、映画中毒気味なのは本当だ。どうにも我慢できない。

『COFFEE&CIGARETTES』
ジム・ジャームッシュの作品。
コーヒーと煙草で短い時間をそれぞれ過ごす人々のオムニバス。THE WHITE STRIPESも出演している!

 居心地の悪い噛み合わない会話の間をコーヒーと煙草で埋める。誰にでもそういう事ってある。あまり仲が良くない相手と2人で時間を過ごさなくてはならない。つかみ合いの喧嘩はしないが、一触即発の状態。あるいは、共通の会話が無くて話が続かないとか。でも、そこにコーヒーと煙草があればやり過ごせる。そんな人々がこの作品の中にはあふれている。イギー・ポップとトム・ウェイツの話と、ケイト・ブランシェットの1人2役の話、そして、最後の話は特に秀逸。ハワイアンの流れる喫茶店で一人トム・ウェイツを待つイギー・ポップの居心地の悪そうな表情が堪らん。
 そして、それぞれのショートストーリーは個々で独立しているが、微妙にちょっとずつリンクしていたりする演出がニクイ。
 しかし、作品内で『コーヒーと煙草で昼飯を済ませるなんて』『煙草は体に悪いぞ』というセリフが連呼されるのだが・・・サブリミナル効果か!?しかも逆説的な。煙草やめて5年くらいになるけれど、吸いたくなった。吸わないけどね。
 この映画の中では、劇的な事件は何も起こらない。淡々と人々は話し、コーヒーを飲み煙を吐き出す。それだけだ。だけど、面白い。
 物語には特に銃も血も殺しも無くても充分成立するんだ。こういう映画を見るとそういうことに気づかされる。行定勲監督の『きょうのできごと』みたいに。そういえば、その作品で行定監督は、同監督作の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を参考にしていたりするらしい。この作品もまた特に何も起こらない作品だった。どうやったら、そんな物語が作り出せるだろう。僕にも作れるだろうか。

 ビル・マーレイはこの映画の中で、コーヒー中毒だった。『コーヒーを飲みすぎると幻覚を見る』そうだ。
 映画中毒の僕は、映画を見すぎるとどうなるだろう。
 映画という幻覚を見続けているのだからこれ以上幻覚を見ることも無いだろうし。きっと僕は現実をより生生しく感じるために映画を見続けるのだ。
 嘘だ。
 映画を見るのは現実逃避だ、ただの。映画を見ることでやっと現実と折り合いをつけているんだ。
 なんか今日はネガティブだな








■今日のBGM■
『SONORITE』
山下達郎

TSUTAYAで借りてきた。
良いよー。タツロウ。そりゃぁ竹内まりやも惚れるわ。
なんでこんなに心地よいんだろう。
音には非常にこだわりを持っていらっしゃる氏の事だから、録音にも相当気を使っているだろうなぁ。いや、もちろんその前に曲が良い、声が良いのもある。
ラップも入ってるし(ラップ部分は山下達郎では無い。声が似てるけれど)、非常に意欲作で聴きごたえ充分。
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by skullscafe | 2005-10-17 00:01 | 映画

『SIN CITY』

 体を鍛えなくちゃいけない。
 最近、そんな事を思う。
 日常的に運動する機会も少ないし、そうなるとちょっと階段上るだけでも息が切れる。大切なアノ娘が悪漢に襲われていたら守らなくちゃいけないし(予定)、近隣諸国がうっかり攻め込んできたりしたら皇国を守るのは男の仕事だ。
 体を鍛えなくちゃいけない。

 そんな折、映画を見た。
 『SIN CITY』
 刺激的な映画だ。いや、アレは映画なんだろうか?むしろコミックを見ているようだった。
 この映画を見た人は誰しもが(恐らくは)、『斬新な映像表現』と言うだろう。
 基本的には白と黒のモノクロの世界。これだけならただのモノクロ映画だが、この映画は色彩を放棄したわけではない。むしろその逆で、色彩を意識させるためのモノクロである。
 早い話が、『シンドラーのリスト』の赤い服を着た女の子だ。あの作品もモノクロだったが、ある女の子を意識させる為、その女の子の服だけ赤い色で表現していた。モノクロの中にポッと浮かび上がる赤、印象的だ。
 その表現をこの映画は多用している。
 そしてそれ以上に、原作のコミックの持つテイストを最大限忠実に生かした動画にする為の手段として用いられている。映画を見て、その原作の漫画の色合いを想像出来るなんて作品が今までにあったろうか?白と黒のコントラスト時々色彩の映像は、まさにコミックのページを繰っている感覚なのだ。
 以前、『ディック・トレイシー』と言う映画で、毒々しいほどのカラフルなアメリカンコミックの色彩を映像にしようとした試みがあったが、本作は、アレのモノクロ風とも言える。しかし、今回の場合はその表現に無理やり作り上げた世界観と言う感じは一切無い。自然とそこに存在感を漂わせながらたたずんでいる様な映像だった。

 内容は、ある街を舞台に繰り広げられる、統治するものとそれに逆らうもの達の戦いである。オムニバスではないが、3つの話が絡まって一つの映画になっている。
 いずれも、ニヒルな男達の物語で、「男を見せる」事に重きをおいている。
「自分は不器用な男ですから」
なんて言いながら(いや、言ってないが)、女を守るのだ。どんな巨大な敵と戦う事になろうと、例え、死が待っていようと。

 こういう物語を支えるのは、やはりキャラクターだ。立っているキャラクターが必要だ。ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン・・・ミッキー・ローク???

 猫パンチ!!!

 イヤ、今回ばかりはやられたよ。お前のパンチに。カッコよかったぜ!ミッキー!
 特殊メイクを施していて、一見ミッキー・ロークだと判別はつかないんだが、この3人のキャラの中で一番好きだったな。エピソード的にも一番漫画チックだし。
 漫画チックといえば、イライジャ・ウッド。あのキャラも最高だな。オタク系の容貌で、マーシャルアーツの使い手。軽やかな身のこなし、腕を切られようが、犬に食われようが無表情な顔、カニバリズム。すごく不気味。
 デヴォン青木も良かった。『キル・ビル』の栗山千秋的役どころ。殺人兵器。しかし、何故に日本人は無表情と言う演出なんだろう。そのおかげで、とても美しいんだけどさ。
 美しいと言えば、ナンシー役のジェシカ・アルバって人は綺麗だった。いやー綺麗だなー。

 残酷なバイオレンスなシーンが多々あるが、面白かった。映像表現に目が行ってしまうけれど、面白いと感じるのはやはり、物語、構成がしっかりしているからだ。陳腐な感じのところもあるけれど、この映画だからこそそういう要素も逆に生きてくる。
 しかし、デートで見る映画ではない。隣で見ていたカップルはちょっとかわいそうだったな。女の子、明らかに途中から退屈していた(雰囲気が伝わってきた)。
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by skullscafe | 2005-10-12 00:50 | 映画

『恋は五・七・五!』

 夜の駅を降り立つと微かに金木犀の香り。
 夜の金木犀の香りほど人を切なくさせるものは無い。
 嗚呼。貴女は今何処にいますか?何故、私の傍らに居てくれないのだ・・・。
 
 そんなわけで、地元のTSUTAYAで映画を借りる。やはり、この切ない気持ちにジャストフィットするのは恋愛映画に他ならない。邦画コーナーを眺めていると、それはあった。

『恋は五・七・五!』

 ぎゃぼ~!
 コバチョさんこと、小林きな子さんが出演している映画を発見!!・・・彼女は、知人の劇団『マリッヂ・ブルー』の作品には決して欠くことの出来ない女優である(客演なんだけどね)。・・・これは見なくてはなるまい。しかも、題名に“恋”の文字。これはいやが上にも借りねばなるまい!

<ストーリー>
高山治子はクラスになかなかなじめない、いやなじまない帰国子女。
ひょんなことから半ば強制的に俳句部へ。
同じように集まってきたのは外見重視のチアガールをクビになったマコ、万年野球部補欠のまま甲子園の夢破れた山岸、治子に憧れる不思議ウクレレ少女Pちゃんに寡黙な写真部員ツッチーこと土山。
てんでバラバラな五人は気弱な顧問教師のマスオちゃんとともに俳句甲子園を目指すことになるが、俳句に関しては山岸以外はズブの素人。
何やら恋の予感も手伝って前途多難な彼らの行方は!?

 と言うことで、この手の映画の王道として、やはり避けて通れないのが『大会』である。
 そして、落ちこぼれの生徒が様々な苦労挫折に負けず努力しその大会で優勝候補に勝つのだ。青春サクセスストーリー。『ベストキッド』然り。『シコふんじゃった』然り。『スウィングガールズ』『ウォーターボーイズ』(これはややズレるかもしれないが)・・・。そして、この作品もそのカテゴリーに属する。

 とにかく目を見張るのは、コバチョさんの活躍ぶりである。主役を喰っていると言っても過言ではないだろう。
 冒頭の野球の応援ではチアガールとしていきなり登場するし、その後もキーとなるシーンには必ず、コバチョさん在り。影の主役である。いや、むしろ主役。
 チアをクビになり、自分自身に絶望し自殺しようとするシーンから始まる、彼女の片思いの物語。この図式でもこの映画を見ていくことが出来る。いや、それどころか、すべての物語がある成長の過程を描いたものであるとするならば、明確に物語が成立しているのはコバチョさんの演じる、マコの物語のみ。
 全体の物語の流れ的に見ていくと、前半がややダルイのは否定できない。
 ある意味、説明的だからかもしれない。「コレコレこういう事で、俳句部が出来まして、これがあれで、俳句甲子園に出ることになりました」という感じがある。
 ただ、中盤から後半にかけての、夏休みの合宿から俳句甲子園の会場に入るまでの流れが良かった気がする。合宿のシーン、学校中が俳句の書かれた半紙で埋め尽くされるシーンは何故か印象に残る。「俳句はPOPだ」のセリフが分かる気がした。
 で、残念なのが、個々のキャラクターが完全には成立していない事だ。この映画で一番の肝はそこにあるはずなのであった。が、キャラクターの性格にバラつきが感じられる。これらにより磨きがかけられていたものが見れたら、更にこの映画は面白かったと思う。
 ジブリアニメの『耳をすませば』とか好きな人は多分好きな映画。(なんで!?と聴く無かれ。感覚的に思っただけなので)



 しかし、知っている人が映画に出ているというのは妙なものだなぁ。
 映画といえば、『逆境ナイン』には、猫☆魂の堺沢さんがでているのだったな。これも見なくては。
 ちなみに、『恋は五・七・五!』の中に出てきたウクレレ持っていた女の子、カワイイなぁと思ってみていた自分がいて、やはり自分はロリコンなのだなぁと実感してしまった。いやーまいったなコリャ。オジサン、ロリコンだったよ。人の道は外さぬよう生きていこう。



■今日のBGM■
Franz Ferdinand
『you couid have it so much better』

iPODのCMで使われていた曲も入っている。
一番最初に聞いたときは前作のほうが良いんじゃないかと思っていたが、
今ではもうヘビーローテーション。
リズムとかメロディとか一風変わっていて面白い。
女の子を躍らせる事を念頭において曲作ってるらしいけど・・・オジサンも踊っても良いかな?
ゆーらっき~らっき~!
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by skullscafe | 2005-10-05 01:04 | 映画

『チャーリーとチョコレート工場』(※ネタバレあり)

 ティム・バートン!あんた最高だ!
 これは面白かった。
 
 ジョニー・デップは、髪型が若い頃のフレディー・マーキュリーみたいだし、チョコレート工場の作りもスゴイ。チョコレート工場に流れるチョコレートってアレ本物使ってるって?そしてウンパ・ルンパ最高。夢に出てくる。アレ、ディ○ニーランドに作ってくんないかな。絶対行く。たとえ一人でも行く。
 痛快なのは、小生意気な子供達が自らオシオキされて行く道を選んでいく“くだり”。ウィリーの罠にはまって行った後は、ウンパ・ルンパのおろかな子供達に捧げる歌と踊りが待っている。これも良かった。人によっては嫌いな人もいるかもしれない。最初のオーガスタスがパイプに詰まった後に走って出てくるウンパ・ルンパ、もうタマランかった。嗚呼、もうそれ以上走って来ないで!笑い死にしてしまう・・・事は無かったけど・・・可笑しすぎ。
 それ以外にも工場に招待され、機械仕掛けの人形が子供とその親御さんにウェルカムなパフォーマンスを繰り広げ、花火で人形がグロテスクに解けていくところなど、ティム・バートンらしい。なんでも、某・大型遊園地のイッツ・ア・ス○ールワールドのアトラクションの人形のパフォーマンスが大ッ嫌いらしい。アレを燃やしたらどんなに痛快かと考えていたらしい。しかし、あのシーン、燃えてただれて行く人形の眼球がボロッと落ちる辺り、本当に気持ち悪い。 

 そして、ティム・バートンらしく、マイク・ティービーがテレビの中に入ってしまった時は『ザ・フライ』への、そのちょっと前のチョコレートが地上に突き刺さっているところでは『2001年宇宙の旅』へのオマージュが。モノリスよろしくチョコレートがそそり立ち、そのバックでアノ変なコーラス(?)がちゃんと流れる。
  

 最近のティム・バートンは、ある意味、スピルバーグ化している。言うまでも無いがテーマが『家族愛』になっている。
 『家族愛』の部分は、もしかしたら割りとありがちね、なんて判断してしまうが、僕としてはちょっとウルッときてしまった。(涙腺弱すぎですか?)
 そして、この『家族愛』の部分が物語に厚みを持たせている。恐らく、前述したチョコレート工場内での“悪い子はイケマセンよ”的な部分だけではこれだけ面白い映画としての印象は残らなかったのではないだろうか。それだけでも確かに痛快であるが、深みとしての部分を『家族愛』=ウィリー・ウォンカ+チャーリーのパートで作り出しているからこそ、この映画は面白いのだ。
 チャーリーは、家族思いの子供で、両親、祖父母を非常に思いやる。その思いやりは、ラストウィリーを動揺させる程だった。これは、“子供からの視点での家族愛”。
 そしてウィリーの、歯科医である父親への反発。別離。
 しかし、父親はウィリ-の活躍が書かれた新聞の記事を切り抜き大事に額縁に入れて壁に飾っている。言葉で語らず、映像で見せるところがまた良い。こちらは“親から見た家族愛”だ。
 一方通行ではなく、両方向からの家族愛を上手く描いているところにも脱帽。

 役者面について。
 この映画の主役はチャーリーという少年だが、ジョニー・デップ演じるウィニー・ウィンカ無しには成立しない。本当にこういう役をやらせるとジョニー・デップは最高だな。『ラスベガスをやっつけろ』ほど露骨にクレイジーでは無いけれど、トラウマを負った大人になり切れない奇人(と言っても良いよね?)を上手く、いや、面白く演じている。
 後は、ウンパ・ルンパ、そして、リスたちも可愛らし過ぎて画面にリスたちが登場したときは感嘆のため息が場内に漏れたよ。
 
 ティム・バートンの傑作として語り継がれる事だろう。ご馳走様。
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by skullscafe | 2005-09-19 21:11 | 映画

『花都大戦(はなのみやこたいせん) ツインズ・エフェクト2』


 ジェイシー・チェン

 この名を知っている人はどれくらいいるだろう。
 彼はかのジャッキー・チェンの息子さんである。
 その息子さんが、映画に出ているというので見に行った。
 ツインズ・エフェクト2。

 ストーリー
  女帝(チュー・イン)が支配する“花都”では、男は奴隷としてさげすまれていた。そんな中、男女平等で平和な世界が訪れることが予言される。

 女性上位の世界で、皇帝となる運命を持つ男が現れ、男女平等の世界が訪れるという感じなんだが、もー良くも悪くもB級。
 ユン・ピョウの主演してた『天空の剣』と言う映画を思い出したよ。
 僕としては、物足りない映画であった。アクションも今ひとつ中途半端だし、どうもチャン・イーモウの『英雄』に影響されてるらしく、アクションシーンでもエッセンスを取り入れてるんだけれど、見事な程中途半端。槍使いの人、どっかで見たことあるなぁ・・と、思っていたら、ドニー・イェンその人だった(失笑)。
 『ロード・オブ・ザ・リング』の影響も見て取れる。・・・・しかし。ここまで来ると笑うしかないよなぁ。シリアスな映画というより、パロディ映画として見たほうが良いのかもしれない。
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by skullscafe | 2005-08-31 01:03 | 映画

『姑獲鳥の夏』

「この世に不思議な事など何も無いのだよ、関口君」
・・・思わず、「明智君」といいたくなってしまう。

 京極夏彦原作、映画『姑獲鳥の夏』を見てきた。

 今回の目玉は、実相寺昭雄監督作ということがまず第一であった。僕はこの人の映像を見て育ってきたのだ(と言うと大袈裟なんだが・・・まぁいいじゃないか)。ウルトラマンやウルトラセブン。メトロン星人の回は確か実相寺監督の演出だったはずだ。
 あの原作をどんな映像で見せてくれるのか?期待は募るばかり。しかし、その反面、不安もどんどん募っていった。なにせ、京極夏彦である。あの単行本の分厚さを競ったら日本一(多分)の京極夏彦である。
 結論から言ってしまうと、「はぁ~・・・」である。ため息である。あまりお勧めはしない。
 原作を消化する為の組み換え作業がスクリーンに展開していき、それはもうまさに作業でしかない。恐らく原作を読んだ事ある人は、見るのも作業的な感覚であるいはノルマのように画面を見ていたのではないか。全く初見の人は、全く意味が分からなかったに違いない。
 僕はこんな映画を以前見たことがあるような気がした。そしてそのタイトルを思い出した。

『RAMPO』

 あー・・・なんてこった。もう一つ。

『IZO』

 しかし、こんな僕の意見は一体何になるのか、全く以って非生産的だ。
 ふと、小説の中での京極堂のセリフを思い出す。 
「つまらない本などないのだよ」
 そう、つまらない本などないと関口に諭すのだ。もし、つまらないのならば、その本のツボを見誤っているのだと。
 そうだ、映画とて同じ事。別の見方だって可能なはずだ。
 そういう点で見ると、コノ映画で注目すべきはやはり『演出力』だ。スライドや、ピンスポットを使うなど、芝居的な表現を絶妙に取り入れている。また、カメラワークや、音の使い方も独特である。独特といえば、要所要所に区切りとしてインサートされる日付と月の満ち欠けなどの表示。正直、意味が良く分からないが意表を突かれる。
 あともう一つあったな、注目すべきは・・・それは原作者・京極夏彦だ。彼は素晴らしいな。なかなかどうして。ニヤリ。

 ところで、原作は掛け値なしに面白かった。
 今まであの分厚さに閉口してしまって敬遠していたのだが、読み始めると止まらなかった。長いウンチク話も最初は何を言ってやがると思っていたが、すべては繋がっているのだった。その様はあたかもバラバラだったピースがついには集合して一つの絵となるようだ。
 『風が吹けば桶屋が儲かる』的因果応報の物語となっている。そして、怪奇モノのようでいて怪奇モノではない。
「この世に不思議な事など何も無いのだよ、関口君」





■今日のBGM■
Bonnie Pink
『Even So』
この人の声は驚くほど綺麗で心に流れ込んでくる。
何て透き通った声だろう。硬く固まった心を溶かす力のある声。
心地よいなぁ。
最近では、HMVでカバーアルバムを試聴した。
しょっぱなの曲聴いたことある曲だなぁと思ってたら
『Frente!』
だった。懐かしい~!このバンドのアルバム昔持ってたよ~!
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by skullscafe | 2005-07-18 03:28 | 映画

『いま、会いにゆきます』

 一体どうしちまったんだ僕は。“純愛ブーム”に翻弄されている。『世界の中心で愛を叫ぶ』に始まって『電車男』そしてついに『いま、会いにゆきます』をレンタルしてしまったよ。“純愛”だよ“純愛ブーム”が僕のところまで押し寄せてきたよ。
 いや、きっと僕にはユルイくらいがちょうど良いんだ。くっついた離れた二股浮気で愛憎のもつれなんて疲れてしまう。TVでそんな場面に出くわしたらチャンネル変えちゃうもんね。

『いま、会いにゆきます』
 ダンナさんと息子を残し、妻であり母であるその女性は若くして亡くなった。幼い息子に手作りの絵本を残して・・・。その絵本には1つの予言が書かれている。「雨の季節の訪れとともにまた戻ってくる」と。そして、予言通り、妻であり母であるその女性は彼らの元に戻ってくる。すべての記憶を無くして・・・。
 この粗筋を聞いて、まず思い出した作品がある。『ペットセメタリー(小説表記だとペットセマタリー)』
・・・ホラーじゃん。それ・・・
 あれもいろんなモノが蘇ってくる話だった。いろんなモノがね。小説版は面白かったな。
 閑話休題。『いま、会いに~』は純愛物語である。もちろんホラーではない。(むしろSF?)この物語に惹かれるのは何故だろう。それは多分、『幸せの絶頂は不幸である』という点が表現されているからだ。
この映画に出てくる3人家族は、幸せである。互いを必要としあい、相手を傷つけまいと気遣い、相手のために何かしてやれないかと常に心を砕いている。両手放しで互いを信頼している。これ程幸せな人間関係があるだろうか。故にこれは完成型であり、他が入り込む隙間がない。彼らも他を混ぜようとは考えない。完璧なのだから当然だ。
しかし完璧な家族でありながら、彼らは時として不安な顔をする。ふと考えてしまうからだ。

この幸せはいつまで続くのだろうか?

人間てのは切ない生き物だなぁ。幸せなら幸せを感じてさえいればよいのに、わざわざ不安を探し出してきては、自ら幸せの絶頂から下りようとする。そうせずにはいられないのだろう。
それが切なくてたまらないのだ。
しかし、この作品には希望がある。『終わりは始まり』であったことを知るのだ。そしてこの事により、3人は巡り会うべきして巡り会い、皆がそれを望み、願ったことが現実となったことを知る。
 信じるものが出来たこと、明確にある事実を真理であると理解できるというのは幸せなことなのだ。

『ビッグ・オー』の絵本をご存知だろうか?この映画を見て、何故かあの物語を思い出した。
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by skullscafe | 2005-06-24 21:22 | 映画