カテゴリ:映画( 45 )

『BATMAN BIGINS』

 千葉の駅からモノレールが出ているのをご存知だろうか?僕は千葉の街の上をモノレールが走る姿を見て、未来都市を目の当たりにしている気がしたものだった。何か空中を走行する乗り物というのが  “未来都市の象徴”のような気がするのだ。

 で、『BATMAN BIGINS』はゴシックなイメージの薄汚れた高層ビルの立ち並ぶゴッサムシティの合間を、その“未来都市の象徴”モノレールが滑走する!ああ、未来都市!そして、そのビルの下ではまるで黒澤明の『天国と地獄』ように貧富の格差があり、貧民窟が横たわっている。
 今回の舞台イメージは、比較的リアリティを追及したものになっている。Mr.フリーズあたりのド派手なゴッサムシティより、こっちの『ブレードランナー』とか『ダークエンジェル』っぽい薄汚れた未来都市みたいな今回のほうが僕は好みだ。物語がエンターテイメントというより成長の物語として描かれている表れなのだろう。
 物語の流れは、今考えてみると昔の香港カンフーアクションみたいだ。
 両親を殺され、自らを鍛え悪に立ち向かう。学ぶのが忍術ってのがちょっと漫画チックだが、まぁ良いだろう。何にしても人が変わっていく様はやっぱり面白い。
 その過程の中で、何故バットスーツを着なくてはならないか、どうやって作られたか、武器はどう調達されているのか等、細かいところまで描かれていて、意地悪な見方をすると『バットマン大百科』的なノリがある。
 しかし、アメリカのヒーローもの見ていて不思議というか印象的というか、気になるのは、コスチュームを自分で作るシーンがある事だ。
 すべてのヒーローものがそうでは無いだろうが、今回もブルース自らラッカーで(!)バットスーツ塗っていたし、『スパイダーマン』も自分でコスチュームを考えてノートに色々案を書き出したりしていた。そう言えば、バットマン2作目でキャットウーマンは自らコスチューム縫ってたなミシンで・・・。
 アレって僕には結構ショックだったりする。ミジメっぽいというか、庶民臭いというか。日本のヒーローで自分でチクチク夜なべでコスチューム編んでるヤツっていないと思う。文化の差なんかなぁ。
 役者としては久しぶりにゲイリー・オールドマンを見た。うわー、普通の人やってる。本当に普通の人だ。良い演技だ。良いな、やっぱりG・オールドマン。昔から思っているのだが、この人の身振り手振りって日本人っぽくないか?なんだか分からないが欧米人ぽく無い。手を挙げて「やぁ」と軽く挨拶したりするんだが、その所作がなんかバタ臭くなくて不思議。


 総括としては、良い作品だと思う。
 敵は地味だし、バットマンの戦い方も過去の作品と比べスタイリッシュではない。
 が、今回はそんなのは、割りとどうでも良くて(いや、良くないけど。でも今回だって悪くないよ?)、かつ目するべきは、人と人のコミュニケーション。会話の妙に注目していただきたい。キーワードとして出てくる印象的な言葉が出てきて、それが作品の厚みになっている。特にアルフレッドが良い。良いんだ、このおじいちゃん。言う事がいちいち気が利いてるんだ。
 故に今作は『絆』ってあたりに注目すると面白く見れるかもしれない。

 しかし、渡辺謙、ちょっと可愛そうだな・・・。もっと大きい扱いなのかと思ったのに。
 あと、なんで日曜の昼だったのにあんなにガラガラに空いていたんだろう?バットマン人気無いのかな?あんなにロビーにいた人たちは一体何を観に来ていたんだろう?Zガンダム?戦国自衛隊?まさか電車男じゃないだろうな・・・
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by skullscafe | 2005-06-19 23:02 | 映画

『ロックンロールミシン』

『ロックンロールミシン』を観る。
う~ん・・・やはり行定監督に『電車男』を撮って欲しいなぁ。
この人は、原作を超える映画を撮れる人だと思う。
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by skullscafe | 2005-06-14 23:36 | 映画

続・映画『電車男』

 おっと、もしくは、庵野秀明監督などどうだろう。
 いっそ、いろんな人が電車男をお題にして映画作れば良いんだ。マンガも複数の人が描いているみたいだし。
 知らなかったんだけど、ドラマにもなるのね、映画のアレってその伏線なのね。イヤラシイ。イヤラシスギル。大人の思惑で映画が作られたと勘繰られても仕方ないぜ。あー嫌だ嫌だ。メディアミックスという名の金儲け。
 後はなんだろう、アニメか、アニメになってないな。なるんだろうねぇ・・・あとは、恋愛シュミレーションゲームとか?
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by skullscafe | 2005-06-14 00:18 | 映画

映画『電車男』

 恋愛に飢えているのかもしれない。
 レンタル屋に行って『いま、あいにいきます』という映画がいつも貸し出し中でイライラしている自分を発見してそう思った。
 で、その代わりに何を借りてきたかと言えば、『世界の中心で愛を叫ぶ』だったりするから始末に終えない。
 ち、違うんだ、僕は行定監督の映画で『きょうのできごと』という映画が大好きでほかの監督が撮った映画が見たかっただけなんだ。『北の零年』も結局見てないし、手ごろにあったのはこれだったんだ。・・・『GO』でもよいじゃないかって?『ロックンロールミシン』ではだめだったのかって?い、いやそれはまぁほかのでも良かったけれど・・・良いじゃないか!見てみたかったんだよ!
 結果的に、セカチューは良かった。とても青臭い感じはしたけれど、そこにはまとまったひとつの雰囲気があった。居心地の悪さや、憧れや愛しさや切なさや心強さなどが一緒くたになった空気だ。
 その雰囲気から生まれる胸の苦しさは、僕らある程度人生きた人間が10年前のあの日感じていた胸の苦しさにとてもよく似ていて、あの時、何故こう出来なかったんだろうとか、彼女を幸せに出来なかったなぁとか、画面の中で展開される世界は自分の体験した世界とはまったく違うものにも関わらず、自分の過去を思い起こさせる。そんな甘酸っぱい世界がそこにはあって、悪い人は誰もいない世界なのがまた、甘くてそんな現実はありえないと否定しながらも俺もその世界に連れて行ってくれと思っている自分が恥ずかしいけれど間違いなくそこにいて、さらに切なくなってしまう。ああ、僕はどうしたらいいんだ・・・助けてください!

 前言撤回。恋愛に飢えているのではない。切なさに飢えているのだ。

 さて、ここで、今回のタイトルにしたのが『電車男』だった事に気づく。
 前述したようによく分からないが、僕は切ない気持ちに浸りたいらしい。
 その欲求を埋めるべく、映画館に足を運んだ。そして、選んだのが、やはり恋愛モノ『電車男』なのであった。女子か、僕は。こーゆー行動。女子か。
 しかし、結果から言うと、僕としてはこの世界を受け入れることは出来なかった。切なくなれなかった。逆にイライラしてしまって、疲れた。_| ̄|○
 イライラ の原因は、(以下、個人的意見)ミスキャストであること。役者の演技が受け入れられない。話がただまとめただけな感じを受ける。なんか、時間が無くて慌てて作ったかのような出来に感じる。推敲もなく見切り発車で、あれよあれよと進んでいって、終わりました。そんな感じがする。もっとまとめ方があったんじゃにかなぁ。アスキーアートでもっと遊んでほしかった。映画の世界に入っていける入り口を設けてほしいし、物語を記憶するのに何かひっかかりを作って欲しかった。
 行定監督に作らせるのだ!

 ああ、切なくさせてくれる恋愛映画はないものか。
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by skullscafe | 2005-06-13 22:17 | 映画

雲の向こう、約束の場所

 新海誠監督の作品を見た。
 奇しくも、北朝鮮から日本海にミサイルが飛ばされたこの日。
 すぐ側では、きな臭い匂いが立ち込めているのに、この能天気な僕の日常はどうだ。
 
 この作品は、日本が南北に分断されている世界が舞台になっている。前作の『ほしのこえ』もそうだが、物語は戦争中の日常から始まる。
 そのせいか見ていると、夏と秋の狭間の薄ら寒い夜のような、なんだかシンと冷えた感じがする。意外と、この作品は一見ファンタジーだけど、実は、僕らに現実を見せようとしているんじゃないか。
 考えてみれば、今だって僕達の日常は非常に危うい不安定な場所の上に成り立っているものなのではないか。まるでゆりかごにでも揺られて、ゆらりゆらりと夢でも見ている気になっているが、やがて否が応にも現実に放り出される。その日は案外近いんじゃないか。
 しかしながら、この“ゆらりゆらり”の生活も現実には違いなく、その来るであろう現実はどんなものか来てみないことには実感が湧かないので、困ってしまう。
 実際、コトが始まったならば、日本の為、アメリカの兵隊さんは戦ってくれるのだろうか?日本の思いやりは足りてますか?もっと思いやりが必要でしょうか?
 そして、いざ、そのときが来たならば僕ら日本人はどうすれば良いのだろう。竹、削っといたほうが良いだろうか。なんの準備も出来ていない。準備の仕様も無い。
 なんだか良く分からないが、見ている間にすっぽんぽんにされたような感じがする。
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by skullscafe | 2005-05-01 22:42 | 映画