カテゴリ:展覧会( 8 )

茨城から文化力

 高校時代の先輩が、書家(というのかな)をやっており、地元茨城で個展を開いているので行ってきた。
 面白かった。
 篆刻と、甲骨文字の展示。
 書は良く知らんが、篆刻は見た目が美しいし面白い。

 先輩から今日言われたこと。

(1)茨城から文化力
(2)33歳は転機

肝に銘じときます。
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by skullscafe | 2008-03-02 20:25 | 展覧会

今後の予定

 さてさて、細々と生きている。
 細々とやりたいことやっている。
 太くするのはなかなか大変なのだな。


■今後の予定■

【ナヤ・ラ・マカ 第一回出展 in アブラウリ】
イラストと、音楽がかかっています。
僕はイラスト展示します。

◆日時:2007/10/20(土)~10/22 (月)
◆場所:アブラウリ
   http://aburauri.michikusa.jp/pages/top.html
   東京都中野区野方5-30-5 野方文化マーケット内
   西武新宿線・野方駅より徒歩10分
   駅降りて左通りにぶつかったら右。右手に注意していくとあります。
◆出展者:松岡マサタカ/Hiro(KRM)/バツマル
※・・・・僕(バツマル)は土日会場にいる予定です


【デザインフェスタVol.26】
http://www.designfesta.com/index.html
お金を払えば誰でも参加出来る、日本最大級のアートイベントです。
デカイです。
たくさんの人が絵や立体やアクセサリーやら服やらパフォーマンスやら
色んなことしてます。1日中いれます。刺激欲しい方はいかがでしょうか。
ちなみに僕はイラストで参加します。オリジナルのTシャツとかも出すかもしれません。

◆日時:2007/11/17(土)
◆場所:東京ビッグサイト西1.2.3.4ホール
   http://www.bigsight.jp/index.html
   東京都江東区有明3-21-1
※・・・・イベント自体は11/17・18の2日間ですが、僕は土曜のみ参加です。


【灼熱の遁走曲(灼熱のフーガ)】
奥村さやか監督の自主映画のタイトル文字作ります。
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by skullscafe | 2007-10-09 00:42 | 展覧会

『ロシア絵画の神髄』

 東京都美術館で現在やっている『ロシア絵画の神髄』を見に行く。
 特に、ロシア美術についての知識があったわけではなかったが、駅のポスターを見ていてどうにも気になって仕方なくなってしまい堪らず見に行ってしまった。
 GW中だし、激混みかなと思ったが、もうスッカスカ・・・むしろGWだから皆もっと遠出しているのか。美術館といったら上野じゃなく、ルーブルとかプラドとかテイトとかに行ってるのかもしれない・・・ゆったりと見れる。ちょっと肩透かし食らった感じで寂しい気もするが、絵を鑑賞するにはもう抜群(by石原慎太郎)な環境。最高。
 あんまり人がいなかったけれど、内容は非常に良い。これは是非一度見たほうが良いんじゃないか。今の時代だからこそ見る価値がある。
 近年、雑誌や町の中とかでよく見かける絵は割とライトな感覚のものが多いような気がする。この傾向は『ヘタウマ』と言う、上手いんだか下手なんだか、下手だけど味がある、と言った絵が認められて以来、横行し始めたと思う。
 そこに来て、ロシア絵画。今回の絵は1800年代前後のものが多いのだが、非常に緻密に描かれたものが多い。リアリズム。
 中でも

 ピョートル・スホデリスキーの『村の昼間』
 イヴァン・シーシキンの『冬』
 イヴァン・アイヴォゾフスキーの『天地創造』

 はとても気に入った。
 『村の昼間』『冬』は風景画。その場の雰囲気・空気感が絵から滲み出てきている。
 『村の昼間』は長閑な春が訪れた村の様子。草は茂り人々はリラックスしている。風が草をなでる音、絵の中の人々が感じている太陽の温度を見ている僕らも感じることが出来る。
 『冬』は雪の積もる森の中。針葉樹にかかる雪。太陽の淡い光。しかし、森は暗くなく、雪の白さが光を優しく反射して淡く森を包む。何となく日本画を見ていると錯覚する。ロシアはもしかしたら感性がヨーロッパでなく日本寄りなのかもしれない。
 『天地創造』は、すごい。
 195cm×236cmという大きなキャンパスに神が世界に火水土風の4大要素を作った瞬間を描いているのだが、この絵、9時間で完成させた絵だという。
 遠くから見ると非常に精密に描かれ、かつダイナミックな構図に心惹かれる。(よく見ると真ん中を横切る光は神様なんだけど、これはちょっとマンガチック。アメコミみたいでちょっと微笑ましい)
 近づいてみるとダイナミックさの理由が分かる。筆に淀みがないのだ。ためらっている線がない。ゆっくりじっくり描いていては決して生み出せない勢いがそこにある。海の荒々し波のスピードはそのまま筆運びのスピードでもある。
 
 今、世の中の絵に足りないものを見た気がする。


 その後、同じ建物内でやっていた『モダンアート展』を梯子する。
 こちらは、あまりコメントない。
 抽象画と抽象的な立体物がメイン。
 正直物足りない。立体物には、作者のコメントが付けられているものもあったが、言葉でコンセプト説明するくらいならこれらの作品、いらないんじゃないの?と、素人ながら、失礼ながら思ってしまった。この作品から、こういうことをこういうふうに感じて下さい。と言っているようだ。何か本末転倒な気がしないか。
 抽象画見ていて、ああ僕はアート分からんな、と思った。何にも感じられなかったし。
 ロシア絵画で興奮した後だったので、興奮に水差された感じになってしまった。
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by skullscafe | 2007-04-30 21:50 | 展覧会

若冲と江戸絵画【プライスコレクション】

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 まずは、プライスさん有難う。
 あなたは、お金持ちで、若かりし頃、本当はスポーツカーを買うはずだったお金で日本画を購入なさった。ナイス選択。
 そして、日本画を如何に見れば魅力的かを非常に良く分かっていらっしゃる。日本人よりも。
 
 今回の展示は、伊藤若冲の絵画が目玉とされていた。
 もちろん、あの『鳥獣花木図屏風』のまるでアフリカンアートのような世界観と升目描きは度肝を抜かれた。
 『鶴図屏風』のあの線の勢いには楽しんで描いているのが伝わってきたし、その線自身も潔く美しくかった。
 鶏は雄雄しく美しい。豪華絢爛な鶏だった。
 『葡萄図』の葡萄の葉のたらし込みの部分は美しく目を引き付けた。恐らく、描いた当初は、あれよりも更に色も鮮やかなグラデーションであっただろう。(しかし、そういった意味ではやはり若冲の絵が印象に残ってるんだな)

 が、今回の本当の目玉はそれよりなにより、展示の仕方にある。
 すべての作品に対してではないが、プライス氏の意向により、照明に工夫を施した展示となっている。
 僕は、日本画の見方に非常に不満があった。大体、掛け軸なり、屏風なりがガラスケースに入っており、そして何より蛍光灯のような照明に煌々と照らされている。
 保存の為、致し方ない点も大いにある事と思う。が、しかし、他の絵画も扱いはほぼ同じかもしれないが、日本画に対しては、もっと違う状況下で一度見てみたいものだと思っていた。しかし、現代の日本ではちょっと難しい。
 そんな中、理想な展示をしているところもある。美術館ではないが。四国は高知の絵金祭がそれだ。まだ見に行っていないが。その祭の日には夜、町の通りに金蔵と言う絵師の屏風絵が飾られ、その絵を照らすのは照明器具ではなく、蝋燭。揺らめく火の光の中で屏風絵を眺める。これが理想だと思う。
 つまりは、その絵が描かれた当時と同じ状況下で見てみたいと思うのだ。日本画は、絵であり、調度品でもあった。当時の人々は恐らく、それほど強い明かりの下でそれらの作品を見ていなかったはずだ。日常の光、太陽光、月明かり、行灯の光、雪明り。その中にあってこそ、日本画は魅力を発揮するはずだ。そんな明かりの下で、日本画を見たい。
 そう思っていた。
 そして今回、プライス氏によってそのチャンスはもたらされた。
 もちろん、行灯の明かりで見れたわけではないが、一部の作品に限り、ガラス無しで、明かりは、朝・昼・夜をイメージした照明によって照らし出された。
 その明かりの下で見る屏風絵は、予想以上の美しさだった。
 金箔が、照らされた明かりによって絵に変化をもたらす。朝は爽やかに、夜は妖艶に。なんと表情豊かな事か。そして、それと同時に光の照り返しが美しい。もしかしたら、屏風は昔照明代わりであったのかもしれない。
 ああ、満喫した。良かった。本当に良かった。
 この感動を一緒に行った友達に話したが、あまり反応してもらえなかった。ちょっと寂しかった。
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by skullscafe | 2006-08-21 21:35 | 展覧会

Tシャツ展終了!!

 7/1(土)~3(月)、3日間に渡るTシャツ展が無事終了しました。
 ご来場下さった方々に篤く御礼申し上げます。本当に有難うございました。

<展示概要>
『Tシャツ展』
オリジナルTシャツの展示販売

■日時
7/1~3
■場所
原宿デザインフェスタギャラリー
■出展者
田中奈緒
ミンキー
バツマル
NPO法人かものはし(雑貨販売)



 今回は人との縁というものを感じずにはおれないイベントだった。
 こういうイベントに参加しようと思うのは、もちろん作品を見てもらいたいと思うのはモチロンだけれど、やはり人との繋がりを感じたいからなのかもしれない。
 しかし・・・英語やっぱ大事だよ。今回の展示でコミュニケーションうまくはかれなくて本当悔しかった。
 そんな事も含めて縁。

 
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土曜日の竹下通り。人少ない。実は。
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今回は、かものはしプロジェクトの方々とコラボ展示となった(※)。↑の写真はかものはしさんの販売してた雑貨。僕もクロマー(首に巻く布、カンボジアでは非常にメジャーなものらしい。手ぬぐい・風呂敷のように首に巻く以外にも使用してる様子)を買った。かなり良い。オサレ。これからはオサレなオッサンをこれで気取る事にする。
しかし田中奈緒女史の人脈には本当に圧倒される。
かものはし・・・高校のときの生徒会で出してる新聞の名が『かものはし』だったな・・・

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遠めで分かり辛いけれど今回は手描きTシャツを作ってみた
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そして驚いた事にシルク印刷したものより、手描きTシャツに興味を持つ人が多かった。
一点モノというのが良かったのか、原宿という土地柄・デザフェスギャラリーという場所柄なのか。絵との波長が合ったのかな?
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そんなわけで結構好評で、手描きTシャツから売れていった。予想してなかったから、Tシャツの写真も撮ってなかった。ボブの髪の女の子が電話の受話器持ってる絵とか、鬼がギターを逆手に持って「エイッ!」と振り下ろしてる絵(←斬鬼さんオマージュ)とか、グルグル巻き髪女性の顔の絵とかそんなのがあった。



 ※NPO法人かものはしプロジェクト
カンボジアの児童買春問題を考え、教育・職業訓練という側面から子供達の自立支援を行っている団体です。興味ある方はHPあるのでご覧になって下さい。
かものはしプロジェクトHP
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by skullscafe | 2006-07-03 23:46 | 展覧会

Tシャツ展

 Tシャツ展の打ち合わせしてきた。
 前日に、SLOVENDYのライブ行ってそのまま友達とオールでカラオケ修行に入ってしまったせいで寝ないで参加。朦朧としていた。いや、漫画喫茶でちょっと寝たんだが、思わず、ウルトラジャンプ読んでしまって、荒木飛呂彦先生の超絶技に圧倒されてしまっていたので、うっかり寝損ねたのだった。スゴイよ、荒木先生。漫画を芸術の域に高めてくれるのはきっとあなただ。
 都合の合わなかった1名を除き残りの3人でデザインフェスタギャラリーにて打ち合わせ。
 何が決まったんでしたっけ?なんせ頭が朦朧としていたものですから。
 
 えーと、

 とにかく

 7/1~3

 Tシャツ展やるのでいらして下さいね。

 詳細もボチボチ公開して行きます。
 でも、決まったのって僕がDM作るって事だけだよね?

 しかし、オールでカラオケなんて久しぶりだったなぁ。
 修行の成果→洋楽は強引さとデカイ声。力技で押し切れば歌えてる感じに聞こえる。


■最近買った漫画■
皇国の守護者 3 (3)
佐藤 大輔 伊藤 悠 / 集英社
ISBN : 4088770773
スコア選択:

おんもしれぇ。
コレ、絶対に来ますから。
今のうちにチェックしといたほうが良いですよ。
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by skullscafe | 2006-04-23 21:54 | 展覧会

『GUNDAM-来たるべき未来のために-』上野の森美術館

 行ってきた。通称ガンダム展。
 僕と同世代なら、いや同世代のみならず、男なら、日本男児なら大体の人が見たことがあるに違いない。ロボットアニメ『ガンダム』。日本のスターウォーズ。
 今回は、そんなガンダムをモチーフに様々な現代アートの作家達が作品を作っている。
 ガンダムは、ロボットアニメであるが、世界観がしっかりしている。思うに、第二次世界大戦が下敷きにしてある。そのせいか、色んな見方、捉え方、分析などができるようだ。実際、分析本なども多数出ているし、プラモデルの世界でもロングヒットを飛ばしているのは、やはり、安定した世界観に対しアプローチし易いのだろう。
 そんなアニメ作品だから、多面的な捉え方が出来、いろんな発想が生まれる。モチーフとしてはもってこいだろう。

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 そして、展示されている作品も決してパロディに陥ることなく存在感があった。結構見ごたえがあったと思う。会田誠の戦争画風に描かれたザクの群れとか圧巻だし、1/1コアファイターのディテール細かさは見ていてクラクラしてくる(そしてそれにかぶせて音声ガイドの古谷徹さんが最終回のアムロの名台詞を決めてくれる)。あと、“ピキキーン”は面白かった。アニメの中に出てきた光の効果をそのままオブジェにしたもの。
 そしてセクシー巨大セイラさんはちょっとグロイ。男性が女性に抱く恐怖心を上手く表現している。
 また、ガンダムの物語の舞台は宇宙で、人々はスペースコロニーに住んでいるが、このスペースコロニーをモチーフにした作品もあった。大きなビニールで作られた風船の中で、生態系を人工的に作り出していた。現実的な科学的アプローチの上で作られているとの事でこれも面白い。ある意味、ガンダムの世界観を一番具体化している。
 今日勉強した事、立体造形・映像は目を惹く。それが巨大であればあるほど。
 帰りにはもちろんお土産を買った。限定品のクリアパーツのガンプラ。
嗚呼恥ずかしい・・・世界にどっぷりはまってるじゃないの僕。

 その後、またしてもマリッヂの稽古場へ。本当にお邪魔しまくりで申し訳ない。川村さん、粳田さんなどと軽く打ち合わせ。パンフレット、次回予告の仮チラシの件など。役者さん達の夕食にも混ぜてもらった。
 ところで、役者の小木曽さんが僕のイラストのTシャツ着用してくれていた。もしかしたら本番でも使用?本当?自分が作った物が人の手に渡っているという実感が沸いた。何かこう、子供の卒業式とか結婚式とかの気持ちってこんなんなのだろうか。いや、大げさだな。しかし、着るとああいうふうに見えるのか、とか思った。Tシャツは単なるイラストと違って、実際に着てみてどう見えるかというのがある。そこらへんは意識して作っているつもりだが・・・自分で言うのもアレだけど・・・良いんじゃないかな、あのTシャツ・・・。色違いとか作ってみようか。 
 それはさておき。良いなぁ、良いなぁ芝居。稽古場の雰囲気に触れると本当にそう思う。芝居作りたくなるねぇ・・・。誰か一緒にやらないか?なんつって。だはーっ。 


【マリッヂ・ブルー】
『ゴーン』
■場所
新宿タイニイアリス

■日時
12/15(木) 19:00
12/16(金) 14:00/19:00
12/17(土) 14:00/19:00
12/18(日) 14:00/18:00

■料金
前売り2500円 /当日2700円
金曜14:00の回のみ 1900円

マリッヂ・ブルーHP
http://marriageblue.hp.infoseek.co.jp/
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by skullscafe | 2005-12-12 01:25 | 展覧会

『北斎展』東京国立博物館

 巨匠の筆使いを見てきた。
 葛飾北斎。冨嶽三十六景で有名な長生きしたおじいちゃんだ。

『北斎展』東京国立博物館
 会場に着いたのは、10時をやや過ぎた辺り。建物の外にはみ出た長蛇の列。プレートが立っていて見てみると“70分待ち”なんて書いてある。
 それを見て一気に見る気力半減。いっそ見るのやめようかと思ったが最終日だし、これを逃したら、次はいつ見れるか。意を決して列に並ぶ。牛歩戦術かってくらいノロノロと列が進む。イライライする。やっと会場内に入っても当然人の山。一つの絵の前に山になっている。イライライライラ・・・・
 が、まず1番最初の葛飾北斎自画像を見て苛つきは吹っ飛んだ。北斎先生の肉筆画。色はついてない。
 繊細さと大胆さが同居した息遣いが聞こえてきそうな線。おお、ここの線の細やかさを見よ、丁寧に書いているばかりでは無い。この部分の線は勢いが無ければ描けない。そしてすべての線に迷いが無い・・・などと僕のような若輩者が評するなど恐れ多いのかもしれないが見ていて面白い。こんなに墨絵が面白いとは。
 すべてを1日で一点一点見て回るのは不可能だ。人だかりもすごいし、集中力も続かないし。どの展覧会でもそうだと思うけれども、そんなことしていたら最後のほうは疲れてしまって絵など見ていられない。なので、最近僕は、漠然と見て行き気になる絵があったときは集中してみて、あまりひっかからない絵はチラ見する程度で流してしまっている。 
 今回、注目したのは肉筆画。その中でも線に注目。あとは構図。この点に絞って絵を見ていった。冨嶽三十六景なんてみんなそれが見たくて来ているので、人が山になって動かない。近くで見るなんて不可能に近かった。で、これは軽く遠めに見てパスした。色だけは気をつけて見てみたけど。そう言えば永谷園のお茶漬けに入ってるカードでよく見てたよなぁと思った。まぁ、冨嶽三十六景も版画だしな。厳密に言えば北斎自身が描いた物ではないとも言える。版元がいてそこが刷り上げた物が展示されているわけだからな。それなら、肉筆で描いている絵こそ見る価値があるとういうものだ。何より、描いている状況がある程度までなら分かる事もあるし、勉強になる。
 それにしても、構図ですごいなと思ったのは流れがあること。まるで川のせせらぎを見ているようだ。線が、色が見ている人間の目の流れを誘導する。
 そして、浮世絵など平面的だと思いがちだが、ちゃんと遠近法が用いられている。が、ただそのまま遠近法に従うわけではない。『たかはしのふじ』などはその良い例である。
 『美の巨人たち』(テレビ東京毎週土曜22:00放送)でも確か触れていたが、『たかはしのふじ』というこの絵は基本の構図としては川の上流の真ん中から下流を見ている図だ。丸く湾曲した橋は手前のものは大きく描かれ、遠くのものは小さく描かれている。一番奥には富士山が見える。ところがこの富士山、不思議なのだ。
 この絵を見ていたあるおばさんがぽろりとこぼした一言。
「こんなに大きな富士山近くに行かなきゃなかなか見れないわよねぇ」
 そう、この絵に描かれている富士山、大きい。
 遠近法に従うのであれば、遠くのものほど小さく描かれなければ嘘になってしまう。つまり、この絵は遠近法を“用いてはいる”ものの、遠近法に“囚われていない”。
 客観で描かず主観で描いているのだ。描きたいように描いている。自分の書きたいように描く中で都合の良いように遠近法を解釈し、独自の方法で使う。無邪気というか遊び心があるというかなんと天衣無縫な様か。
 見所満載。しかも比較的近い距離で見ることも出来たし。非常に良い展示会だった。そしてなにより・・・勉強になりました。北斎先生。



 しかし、浮世絵欲しいな。
 これは僕の夢で、浮世絵を行灯の灯りのもとで見てみたいのだ。妖怪の絵とか特に良いかも知らない。
 美術館で浮世絵など見ると、当然の如くガラス張りのケースの中か、額縁に収められている。保存のためしょうがないとは言え、その状態の物見ても真にその絵を鑑賞した事にはならないと思っている。
 その時代の人たちが見たのと同じ状況下で見てこそ本当の絵の面白さが出るのではないかと。多分、例えばそんな中で見る妖怪絵は美術館で見るようにのっぺりと平坦ではないはずだ。行灯の薄暗い灯り、それは風で揺らいだりしている。その元で絵を見る。淡い色使い。ずっと凝視すると妖怪が息づくように微かに動く。多分。
 しかし、僕らは当時の人たちと同じ目で作品は見れないかもしれない。
 僕らはあまりにも情報に晒されすぎた。テレビ雑誌インターネット・・・。
 当時の人たちにしてみれば、一枚の絵がテレビであり雑誌でありプロマイドであった。より想像をたくましくして絵を見ていたに違いない。その想像力をもってこそまさに絵が生き生きとしてくる。
 
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by skullscafe | 2005-12-05 02:19 | 展覧会