阿佐ヶ谷プロットに行くときはいつもドキドキする。
商店街を通り、プロットに向かうとき、必ず振り向いて確認してしまう。 通り過ぎてしまったのではないかと思うのだ。それくらい阿佐ヶ谷駅から距離を感じる。そして、ひっそりとした佇まい(たたずまい)過ぎるのだ。 映画『ホテル・ルワンダ』を見た足でそのまま阿佐ヶ谷のプロットに向かう。 vodabitch(ボーダビッチ)の初公演『絶対服従』を見るのだ。 いつもはネット演劇で活動している人々だが、今回は舞台。 芝居の内容は・・・内容は・・・うーん・・・ よく、アレあるじゃない?アレ。アレな感じよね。夢見ててハッと目が覚めてああ夢かと言う夢見ててハッと目が覚めてああ夢かと言う夢見ててハッと目が覚めてああ夢かと言う夢見ててハッと目が・・・の繰り返し。アレに似ているよ。 いきなり冒頭から、舞台終わって舞台に役者が並んで「本日は有難うございました!」というところから始まる。すごいよね。そして、それに対して、客に感想を聞いて皆口々に馴れ合いのように「面白かった」と口にする中、「つまらん!」と罵倒し倒す人間が現れる。そして、そこから物語はあらぬ方向へ進んで行き、主宰が3又かけていた事が発覚するは人は死ぬはどうなんの?と思ったら、これもまた芝居でした。と、また「本日は有難うございました!」と舞台挨拶。そしてまた、そこに物申す人が登場。ドタバタが始まり、そしてそれもまた芝居なのでした。そして・・・と延々と舞台挨拶している芝居だった。劇中劇中劇中劇くらいになっていたのでは無いかな。 チラシが、『エ○ァンゲリオン』のア○カとシ○ジに非常に似ているんだが、その劇中に頻繁に出てくる舞台挨拶は、その『エ○ァンゲリオン』の最終回の混沌の末の変な大団円シーンにも似て見える。(パチパチパチパチ「おめでとう」「おめでとう」「おめでとう」「めでたいなぁ」) 今回の仕掛けは、舞台のみならず、客席にも役者を仕込み、劇場全体を舞台としているところで、芝居も何処から何処までが虚像か現実か分からなくさせるところに面白みがある。 そこで思ったのが、全編、本当に芝居調でやっているが、あれをもっとリアルな調子でやればもっと面白くなったんじゃないかと思う。全部芝居セリフ調でやっているのが惜しい。 あと印象的なのは生死がとても羽毛より軽く扱われることだ。。しかし、この芝居ではそれはそれで良いのだろう。僕もゲームやマンガを通じて死を感じる事で生死に対して鈍化している面が間違いなくある。よく聞く話でそんなことあるかと思っていたけれどあると思う。 役者の中で、今回清水さん、八尾さん、この2人が特に好きです。個人的に。
by skullscafe
| 2006-01-29 16:53
| 芝居
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