一気に読んでしまった。『流星ワゴン』。
なんとまた切ない話か。 僕は、痛い話とかシンドイのである。妻の浮気とか、子供の家庭内暴力とか家族崩壊とかガンとか事故だとか死んだとかシンドイ。 で、この話もそーゆー話で、シンドイ。シンドイけれど、気になって気になって仕方なく、気がついたら読み終わっていた。 臨死(?)体験により、死んだ親子が運転するワゴンに乗って過去を辿る旅をする事になった主人公。、自分が知らなかった過去を知り、衝撃を受け、悩み苦しむ。知りえなかった過去を知り、それを変えて行くことが出来るのか?と言う話。 切ないねぇ・・・。過去を知ってもそれを変えることはできない。その事実を知り自分はどう行動するか。振り返れば、あの時のあの瞬間は実は大事な人生の分岐点だったのだと後になって知る。あの時ああすれば良かった。今になって思うことは数知れず。後悔、反省、しても良い。しかし、それを次の一歩に替えて行かねばならない。もしかしたら、将来、過去を振り返ったら今が大事な分岐点なのかもしれない。 人生に遅すぎたなんて無い、事も無いが、何とかいい方向へ持っていこうと行動する事は出来るって事か。そんなことを考えた。 しかし、この人の本は皆こんな暗いテーマなのかなぁ。とは言え、今回の本は『疾走』ほど重くない。だからと言ってハッピーでもないが。 流星ワゴン 重松 清 / 講談社 ISBN : 4062111101 スコア選択:
by skullscafe
| 2006-06-10 15:53
| 本
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